2020年7月4日土曜日

恐ろしい天気

今回の八代、人吉、球磨川流域の大雨は不幸にして大災害へと変わってしまいました。

千寿園での高齢入居者の大量死の不幸な様子を語った当時の文字通り「必死の」救助状況を語る男性の切迫した状況描写を聞く限りでは自分がその場に居ても絶対に助けられないなと感じました。あっという間に増水して窓を叩き割って飛び込んでくる大量の水で一階に居た人達全員が一気に部屋の片方へ寄せられてしまったというような状況では一般人に何か出来ることはあるとも思えません。

それでも、彼が語るところでは4-5時間の間、水に浸かりながらも声を掛け合って浮いているものを可能な限り使って入居者の口が水の上に来るように支えていたというのですから頭が下がります。自分の命さえ危ない状況でこれほどの長時間「他人の命」をも支え続けたという方には、多くを語らないけれどもそれだけに凄みがあります。

更に急流でもともと有名な球磨川流域にかかる深水橋が破壊され流されていく画像は衝撃的でした。九州出身の人間としては、いつもは急流下りを楽しむエリアという認識のあるあの辺りなんですが、一旦線状降水帯のような「通常では予想しづらいレベル」の大量の降雨が特殊な地形のエリアに降り続くとこれほどの大災害になり得るということなんでしょうが、まさにこういった事態に対する精密な予想解析こそスパコン「富嶽」の独壇場ではないかと考えます。日本中の全エリアに関してこういった解析を事前に済ませる能力があると思いたいものです。

翻って名古屋ではどこが?となると当然のように同じ状況では東海豪雨のようなことはまた何時でも起き得る訳で、油断をしていると球磨川流域で起きたことは何時己の目の前に再現されない等とは誰も言えません。まさに明日は我が身です。それにしてもアッという間に推移が7-8メートルも上昇する状況って、どんな地獄でしょう。誰も対応できるわけ無いです。

自衛隊と海上保安庁、そして警察の皆さんの対応、そしてそれをサポートする自治体と医療機関の関係者の皆様の奮闘を応援するとともに、これ以上の雨が降らないことを祈るのみです。熊本はこの前の地震に続き今回の大雨、なんだか熊本は最近大災害続きです。


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