2024年7月28日日曜日

オトコだから優れているのか?

アメリカ大統領選の醜さが日毎に増している感じです。

やっと老化の激しかったお爺さんが説得を聞き入れてくれて選挙戦から撤退しましたが、次に登場したハリス副大統領に対する共和党側の誹謗中傷を読んだり視たりしていると「ああ、この人達の頭の中って公民権運動前のアメリカ白人から何も進化しとらんな~」という気持ちしか浮かんできません。

女性である事のナニが大統領候補として不適格なんでしょうか?

例えば一般的に科学においては女性の進出はまさに見えない壁によって阻まれていました。それは枚挙に暇がない程の実例で世界中のありとあらゆる地域・年代において示されていますが、世の中の半分は女性。しかも才能にも差はありません。性別に関係なく、人種に関係なく学問の出来る人間に差は無いと感じています。

世の中を動かすレベルの強烈な発見を促してきた数学者達の中にはまさに男尊女卑のど真ん中にありながら、抑え難く噴き出すマグマのような才能と努力で世界の数学者を驚愕させるような人物もいます。イラン出身のミルザハニ等はまさにこの典型。そもそも道徳警察などというような化石のような脳味噌を持った男側の都合だけで作られたような組織を持つ国家から登場したこのウルトラ・ウーマンはイランのそいつらをして「イランの誇り」と言わざるを得なレベルの爆発的な推進力を持った女性でした。(過去形なのは、ミルザハニはほんのこの前に乳がんで若くして世を去ったから…。)

物理、文学も同様。進出する素地さえあれば性別など関係ないのです。医学生物学の世界においては随分前から男女に能力の差が無い事は当たり前でした。

では政治は?結局のところ、男女平等などを謳って裏では女性を蔑視する嘘つき達が構築したシステムがまだまだ世の中のメイン。しかも、大変に間の悪い事に女性だからというだけで担ぎ出された人間と、本当に性別に関係なく能力を発揮して政策の立案と討論が出来る人間とが一緒くたに同じ舞台に上るシステムが政治の世界。

学問の世界とはココが違います。

それでも!
出て来る候補達の中で女性だからと言ってその能力が周りの男性達より劣っていない事は既にその経歴が示しているというもの。少なくともSATの得点から始まるインチキな学歴とそれを証明するかのような愚かな発言の数々でその人となりと能力とを白日の下に晒す共和党対立候補のバカボンとは比べようも無いでしょう。

人種、性別、宗教、年齢などは関係なく「出来る奴を上に引っ張り上げて使う」というアメリカの最高のシステムを今回の大統領選でも示してアメリカを引っ張って欲しいものです。

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