2024年7月31日水曜日

地獄の一日

まさかこんな一日になるとは思ってもみませんでした。勿論誰もそんな事にはならないと思って一日が始まるとは思わないでしょう!

朝の6:50に妙な鈍痛で目が覚めました。何じゃこの強く続く鈍痛は?という感じの痛みで、ちょっとさすって体位を変えてみるのですが全く痛みは減るどころか「この痛みの強さヤバくねっすか?」というレベルである事が10分もせずに理解出来ました。

ベッドから転がるように落ちてリビングのソファへ移動したのですが、どうにもなりません。大動脈解離やイレウスなども無いとは言えませんが、この状況と痛みの性状を考えるとどう考えても先ず鑑別診断の筆頭は尿管結石。

右腰背部の強い鈍痛ですが、木槌で強くドーン、ドーンと叩かれている感じ。既に起きている嫁さんの前で声にならない呻き声で獣のように唸りながら体を延ばしたり縮めたりする事一時間以上。それでも自分の病院が開くまでまだ一時間弱ありました。

取り敢えずEchoか腹部CTで一発で結石は判りますので、とにかく画像が欲しいところ。しかし、痛みが余りにも強くてとても自分の病院へ車で移動する気力も湧きません。トイレに立った時には少なくとも肉眼的血尿は見えませんでしたが恐らくこの感じは間違いなく尿管結石。

リビングにやって来て既に二回ほど嘔吐をしていましたが、9時も近づいてきたので近所の泌尿器科の先生の所にお世話になる事を決めました。そこにはCTもありますし。

たった200メートルほどですが、最初はタクシーで移動しようとしていましたが、それを断ってびっこを引きながらヨタヨタと病院へ。やっと病院の入り口に付いて受付までエレベーターで上がっていくと受け付けのお姉さんに小声で「尿管結石で痛くて!」と囁くと「アッ!」と小声で返してきました。w

先ずは先生に看護師さんが状態を伝えてくれて、採尿された後で直ぐに診察。やはりmicro hematuria(顕微鏡的血尿)陽性で、CT撮影でも左右に小さな3ミリ程度の石が!痛みの大本である右尿管へ落ちてきている医師もしっかり写っていました。右の腎杯にはまだ一個ありましたし、左にもその出来始めみたいなものも写っていました。

お尻にケトプロフェンを注射され少し痛みは減り、その後ソセゴンとアタラックスPを点滴されスコ寝。アタPは抗不安効果や抗アレルギーの為にも使われる古い薬で、点滴などされればフラフラになるというのは当たりまえ。

処方も予想通りでウロカルンとブチルミン錠。ウロカルンは「主成分はウラジロガシという生薬で、腎臓・尿細管にできた結石の排石を促すだけでなく溶解や発育の予防効果」もある薬、そしてブチルスコポラミンは管腔性臓器の疼痛に良く効く薬で、胃カメラ前の蠕動抑制などにも良く使われます。

後は鎮痛剤でしたが「抗生剤は自分で持っているの適当に服んでください。w」と言われて終わりでした。まだ痛みはありましたが、着た頃に比べると全く別世界。それでも家に帰ってからはスコ寝していました。本来はバンバン水分を飲んで歩き回るべきだったのでしょうが。

その後夕方に起きてきてもやはり弱く痛みは続き結局その痛みが突然取れたのは夜中の一時半にNetflixを観ていた瞬間でした。まさに石が尿管から落ちたのが判るレベル。一瞬だけ膀胱が厚くンあった感じがしましたがそれも数分。あっと言う間に何事も無かったようになりました。しかし、これこそが尿管結石。

結局今回の尿管結石がいたずらした理由は簡単で、昨日の一時間半ほどの暑い中での散歩が恐らく主因。結局自然と脱水になりつつも石まで落下してきていたのでしょう。

実は尿管結石の痛みの発生はちょうど20年前のアメリカのアパートで経験したのに続く二回目。その時は左で、キリが刺されたような痛みでしたが、30センチ右側に寝ていた嫁さんにその痛みを伝える事も出来ず二時間ほど?脂汗を掻いていたのですが、気が付いたら無痛となっていて朝はすっかり寝ていました。

今回の尿管結石とはパターンが違いましたが、その日の昼に黒いゴマ粒くらいの物体が2ミリ出たのが白い小便器で確認できて終わったのですが、こんな小さなものがあの痛みを起こすのかと驚いたものです。しかし、もう三度目は御免です…。マジで嫌。w

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