2024年7月5日金曜日

有り得ない忙しさ

普段は5時過ぎには、そして遅くとも6時前には家に着くように努力はしています。

それでも仕事柄(というかどんな人でもでしょうが)突発事態は発生し易く、患者さんの容態急変とか、遅い時間になってからの役所依頼での緊急入院なども当然発生しますので、いつもかつも(これ、博多弁とか高知弁とかでいろいろバリエーションある表現らしいのですが、九州の人間ならこの言葉の各種バリエーションは直ぐ理解できますよね?)狙った時間に変えることが出来る訳でもありません。

それでも今日は異様でした。入院を二人受ける事は前日から解っていたのですが、午前中はイレウス・チューブを一人挿入し、その後続けて患者さん二人に中心静脈栄養投与の為のルートを設置し、消化器の患者さんのカメラの相談を受けた後、いろいろな伝票処理や紹介状の作成をしていた時点で3時半くらいになっていました。

ところが、インシデントが火を噴いたのはここから。まず、熱発の確認された患者さんの腹部CTを見てみると驚くほどの胆嚢腫大が発生しているではありませんか。再確認すると熱発は午前から発生していたのに師長が私に連絡をしたのは4時直前。このままでは胆嚢破裂して坂発性腹膜炎を起こすリスクが大です。元のADLが低い方なので、このままでは命の危険もある状況。そこで、大学病院やその他の三次救急のある病院を探してドレナージをしてもらわなければなりません。二件目で受け容れして下さった第二N赤の先生には本当に頭が上がりませんでした。(やはりA医大は今回も受け入れる余力は見せていただけませんでした。)

その診療情報提供書を作成している途中で今度は今日入院したばかりの強い認知症症状を見せる高齢の女性患者さんが、食堂の椅子からセルフ・バックドロップ状態で頭頂部を強打し物凄い皮下血種が出始めました。

緊急CTを撮影し、骨折や出血が無い事を確認しながら応急処置。意識レベルその他のバイタルも問題なかったのですが、これから3日間は全く観察に気が抜けません。

最初の患者さんを送り出したところで今度は院内に私が残っている事を当直師長から聞いた別の病棟の看護師さんが「XXさんが亡くなられたので死亡確認を…」との依頼を入れて来るではありませんか。orz

上の病棟に行ってみると、以前私が診ていたガン末期の患者さんが6年目にして遂にお亡くなりになった事が判明。病棟で結婚された御主人の到着を待ちその場で死亡を確認させて頂き、葬儀社が迎えに来たところで一緒に霊安室からの送り出しにも帯同させて頂きお別れをしました。

新患患者さん達の診察とカルテ記入が終わったのは午後8時過ぎ。久々に疲れました。orz
(実はその後も、家にN赤の先生から御電話がかかってきて、患者さんの対応に関して10分ほどディスカッションもさせて頂いたのでした。)


0 件のコメント: