「そうは思わない」という人が居るのであれば、それはその人が有り得ない程の種々の物凄い能力を持った人なのか単に世間知らずのバカなのか、本物のトップという稀な人でしかないなとしか思いません。火星人と言われたノイマンでさえ、ゲーデルの事を優れた頭脳の持ち主として尊敬したと言われていますし、数学の王と言われたガウスも夭逝したリーマンの講義に感服・激賞しています。上を知らないというのはある意味「幸せな人」なのかもしれません。w
さて、キャンプに一回行ったのは良かったのですが、その話をいつも農作業やマラソンのスペシャリストである先生にポロッと話したらニヤッと笑われて(嗤われて?)次元の違う話が出て来ました。
自分のスマホをちょこちょこっと弄って数々の写真を捲って見せてくれたのですが、その写真がヤバいレベルの登山+キャンピングの数々で、先生曰く「XX君の言っているキャンプというのはここに水場があって、ここにトイレがあってっていう感じのものを言うのかな?」という話で、私はもうその時点で白旗を揚げていて「へえ、その通りでごぜえます」としか言えない態勢でした。
写真に写る景色は厳しい山々が見える景色の冬山や、断崖絶壁にしか見えない岩肌をオジサン達が列を成して上ったり下りたりするコースばかり。軽さと装備の質を重要視するのは勿論の事、経験者の軍団が淡々と山を踏破してそのついでにキャンピングするという世界。
目指しているものが違いました。w
なんだかんだと話を聞いてみると、その疑問は直ぐに氷解。先生は大学からワンゲル部員だったのです。ワンダー・フォーゲル(渡り鳥)というドイツ語が由来のこの言葉。先生達の世代では一大ブームだった頃で、東京農大ワンゲル部での恐ろしい事件の後にワンゲル部員になっている先生ですので、そのころはこの先生もまだまだ子供だったはずですが、そういう意味ではまだまだいわゆる昭和の強い筋金の入った先生なのかもしれません。
山行きに関する命がけの恐ろしい話が次々にその口から出てきた後に、「XX君今度いっしょに来る~?」と声を掛けられましたが「むり~」と一言だけ言ってその方向性の違いに恐怖を感じた骨ナシの私でした。私の求めるのはグランピングでもなく、ワンゲルの厳しさでもなくその間の緩めのぼっちキャンプなのでした。w
ワンゲルも突き詰めるとルバング島の小野田少尉の世界になってしまいますので…。
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