2023年12月23日土曜日

先生、訴えられるよ…

今の日本でこのセットアップは不味いよな。

先生、患者さんの御家族の気持ちを解って無いよなって思う事が病棟で発生したようです。「ようです」と言うのは昨日の夕方、家に帰る直前に私がその先生に呼び出されてある患者さんが急変しているとのことで、病棟に入り種々の処置を施した後で「恐らくこれなら何とか小康状態を保てるか?」と言う状況を期待できるものと変わりました。

しかし、90を超えようかと言う御歳。しかも基礎疾患としてかなり末期的なものが幾つか重なっていましたので、私を呼び出した精神科の女性には主治医として「家族に急変の可能性が高い事を説明を十分にしておくべき」というsuggestionを行いました。

直ぐに電話をして家族さんに電話が通じたのですがその後がいけなかった。orz

実はこの先生、5時前に説明をした後にサッサと家に帰ってしまって連絡もつかない状況に…。ところが、この家族さん直後にもう一度聞きたいことがあって電話をかけてきたのでした。主治医の先生が患者の危篤状態で五時直後に居なくなっているという事に強い不満を持たれて様で、電話越しにかなり嫌味一杯の文言を残していったとの事。

恐らくこの主治医センセイ的には十分説明を行って「もう私の精神科主治医としての仕事は終わった」と思われたのでしょうが、もう少し患者さんのそばに寄り添ってあげるべきではなかったかと。

アメリカであれば定時に終了してそこからは体を触りもしないで次の先生にガッチリ引き継ぐという事になるのかもしれませんが、そもそも日本はそのようなドライかつきちんとしたセットアップは出来ていません。

こういう時に「もし」直後にこの患者さんがお亡くなりになるような事があったら?

私はそういうところの誠意と言う対応の差に裁判の火種と言うのがあるような気がしてなりません。



0 件のコメント: