アホの坂田こと坂田師匠がお亡くなりになったとのニュースがネットニュースを開いた時に目に飛び込んできて愕然としました。自分にとって脱力系の笑いの原点は坂田師匠。なんとも言えないハラホロヒレハレ感が私が反応できる人生最初のテレビからの笑いとしてドリフと共に幼い自分に入ってきたと思っています。
死因は「老衰」との事でしたが、82歳で老衰というのはギリギリ私なら書かないかなと云うところですが、恐らくこの判断をされた医師はその言葉以外に適切な言葉が思いつかないほど自然な流れの中での師匠の永眠だたのだろうと推測されます。
私も90位の歳を境にして、それより若ければ明確な死因として急性・慢性疾患の延長上の病態としての死を迎えられた方には慢性心不全・慢性腎不全・誤嚥性肺炎などの個別の死因を詳記することはありますが、90を超えてくるといろいろな病態が複雑に絡み合っていたりいなかったりという状況ではあっても、実際には老衰という記述を以てそれを置き換えることもあります。
90歳まで生きれば正直もうお祝いに近いというのが私の本音です。勿論、正確な死因の記述は我が国の統計の基礎ですから義務として可能な限り死因を書き込みますが、それが出来ずに本当に生物として「細胞の時計」が時を止めたとしか言えないような無くなり方も自然の形としてあるのです。
例えば心臓が止まった、呼吸が止まったからと言って心不全、呼吸不全というような死因の記述をしてはいけない、という注意書きもありますので、殆ど死因の記述をした事の無い科の人にとっては死亡診断書を作成する事は結構敷居が高い事なのです。
最後になりましたが、私の愛した「アホの坂田」師匠の安らかな出発に掌を合せたいと思います。師匠、お疲れさまでした。アッチでもたくさんの方を笑わかせてください!
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