2023年12月11日月曜日

伊勢志摩滞在2日目の続き

実は、この時操船して下さっていた船長さんが興味深い話を幾つかして下さったのですが、実はこの方は水産高校を出て生物の養殖・栽培などを習っていたんだそうです。

そして、この英虞湾内で採れるというか皆が育てていってるアオサや真珠の話などもして下さったのですが、目の前に見えているアオサの養殖というん尾は実は物凄く繊細なものだそうで、網を張ってそこに仕掛けていれば良いというようなものでは「全く」無いという話を興味深く伺いました。

この船長さんの高校の後輩でアオサを生業としている人がいるんだそうですが、勉強のほうは正直出来んかったけど、何というか自然に対するセンサーというものが抜群に働くんだそうです。まあ、理屈を超えた何かという奴なんでしょうが。

アオサは当然育てる適温というのがあって、温かいとダメである程度寒くなるまで待って種を植え付けてその網を海面からある程度離して浸けてばっかりでもダメ、海面から離してばっかりでもダメという状態で管理していくものだそうです。更に難しいのは海水だけでもダメで、時には雨を貰っていわゆる真水の影響も受けないと育ってくれないという繊細な植物だという事。しかも、雨の降りすぎで赤潮が発生しそうな時などは遠く他の海面まで網を移動させるのだと言われました。

「というか漁業権が他のエリアにもあるでしょうに、その権利はどうなるんですか?」と問うたところ、使うか使わないか判らないけど使う可能性のある海面の漁業権は国(県だったか?)を通じて予め支払っておくものだとのこと。( ゚Д゚) そりゃ金かかるわなという話です。

他にも、アオサは一度の種付けで大体3回は収穫するんだそうですが、味は一回目のがやっぱりというか一番美味しくて、二番目、三番目と落ちていくのだそうです。何だかお茶と似てるな~ってな感想です。

クルーズの最後のほうで御木本幸吉翁の真珠作製成功までの極貧生活と、それを支え続けた嫁さんの暮らし、そして初めて真珠の養殖に成功した島を指さしてくれたりして教えてもらいました。幸吉翁の奥様は32歳で亡くなられており、貧乏が体を痛めつけたのでしょうか…。

その後の幸吉翁の世界への飛翔は誰もが知るところですが、最近は英虞湾内でも真珠養殖をする過程はずんずん減っているんだそうです。

さて、この後は以前も行った安乗ふぐのお店「まるせい」に行って、再びこれでもか!というほどのフグを食べさせていただきました。その後は以前行きたくてもタクシーだったために行けなかった安乗岬灯台に行ってその素晴らしい眺望に感嘆しつつも高さに怯えてさっさと降りて参りました。w

また、帰りの伊勢の道は亀山あたりから四日市に至るくらいまで物凄く混雑していて本当にフラフラになりながら帰って参りましたとさ。

0 件のコメント: