2023年12月25日月曜日

大工という仕事が希少種に?

ネットで見たニュースに改めて人口減少と職種の変化と言うものを実感しました。

3K等と言う言葉が生まれて久しくなりますが、大工なども実際にそういった仕事の範疇に入れられて相当長くなっています。しかし、私の頭の中では大工などと言うのは創造性のある人、モノを造るのが大好きな人間で手先の器用な完全主義者みたいな人が目指す素晴らしい仕事なのかなと思っていますし、その考えは今も変わりません。

しかし、実際は大工の多くは低所得のまま。キリストももともとは大工だったというのは有名な話ですけど、人の住む家を建てる仕事がどうしてここまで買い叩かれるのか本当に理解に苦しむところですが、実際は日本の建築業界における重層的な搾取構造がその根底にあるようで、大手建築会社による子請け、孫請け、曾孫請けと階層を重ねてピンハネをする仕組みでどの業界も変わらないのでしょうが日本の建築業界は本当に昔から典型的なコレ。

これでは宮大工になるようなレベルの賢く、意欲も根性もある人間をどうやって育て続けようというのでしょう。

もともとH12年に64万人いた大工がH22には40万、R2にはなんと29万7千と急速にしぼみ続けているとの事。しかも65歳以上が全体の3割と言うのですからこれから10年経ったらどうなるか、ちょっと考えただけでも恐ろしい程の変化が起きそうな気がします。

大阪万博なんかも建築をする人間自身が集まらずに四苦八苦しているという話が漏れ伝わってきますが、こういう統計的な数字を見るにつけそういった話はあながち「噂」では無いだろうなと言う気がします。

年収の平均が現時点では事業規模によって300万台の後半から400万台の半ばのようですが、こんなトンデモナイ数字でこれからも大工という職種を維持出来る筈もなく。これから建築の需要というのも減っては行くのでしょうがいくら何でもこの大工の人員減少は異常。そのうち需要と供給の関係から「選別された大工さん達」には大きな報酬が払われる時代が来るような気がするんですが、外れますかね・・・?

これから高いレベルの仕事が出来る大工さんには大きなチャンスが巡ってくるような気もするのですが、そういうシステムを逆に作り上げていく知恵を持った人にはこれからの大工仕事はブルー・オーシャンにならんかな?なって欲しいな。

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