NHS(National Health Service)が2040年までに子宮頸がんを撲滅するセッティングを行ったとのこと。彼我の巨大な差に溜め息も出ません。一部のヒステリックなファミリーの反応によってもたらされたマスゴミ共々の過剰反応が日本から正常な判断力を奪い「何時もの日本らしい」責任を誰も取らないシステムが本格始動。
このあたりは安定の大日本帝国健在でして、とにかく何もせずに理不尽なクレームが自分の周囲から通り過ぎるのをいつもの如くただ只管(ひたすら)待つのでした。時間が経過し、海外の知見や成果が華々しく報じられ誰も文句が言えない程に結果、成果が山積みになったところで恐る恐る日本版パンドラの箱を何処かの誰かがゆっくりと、コッソリと開ける。
今回その犠牲になったのは日本の若い女性達ですが、本来責任を取るべき行政の人間は子宮頸癌という疾病がその女性達を襲う頃には退職したりとっくに御役御免の世代になって責任など取れやしないのです。その事はブログで何度も書いてきました。
イタリア、スウェーデン、オーストラリア等での取り組みも良く報道されますが、日本はようやく再始動のエンジンが掛かったばかり。
WHOとしては10万人あたり4人以下の発症率になった時に子宮頸癌の撲滅として定義して良いと考えているようですが、ワクチンの接種率を法的レベルで上昇させて、検診率を上げるとともに「男の子にも」当然のようにワクチンを接種することで男女間での身体的接触が大きな発生源となる疾患である本疾患を双方向から潰しにかかる確率がぐっと上がるわけです。
ただし、世の中にはワクチンに対するphobiaを持っている一部の人間達が、己の子供にまったく法で定められたワクチン接種を行わないという恐ろしい例も皆無ではないのです。
ゴリゴリの法的施策とふんだんに金を使うことで、おそらく「HPVによる子宮頸癌」になる人は本当にレアケースとして学会報告レベルになるほど減るかと考えられますが、必ず何時の時代にも反ワクチン団体は登場してくるでしょうから。天然痘のように世界から完全に消すことは出来ないでしょうけど、それでも多くの女性達はこれからも子宮頸癌ワクチンの恩恵に浴することとなるでしょう。
しかし、これからも日本の女性は先進国で生まれたにも関わらず、他の国々よりも遥かに高い確率で子宮頸癌に苦しむことになるのが目に見えているのです。残念。orz
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