2023年11月6日月曜日

精神科医にはやっぱりなれない

 私は精神科の医師ではありませんが、精神科のドクターが周囲にウジャウジャいるのでそのため息を聞くことが良くあります。

多くの場合は「問わず語り」の話なのですが、ドクターの悩みを聞いていると(何度もこのブログには書いたセリフですが・・・)本当に「俺には精神科医とか無理だわ」と思います。

若年者の複雑性PTSDのレスキューとか、発達障害のなかでも生活保護の中で妙ちくりんで自分勝手な理屈を並べ立ててくる連中とか、朝機嫌良く甲高い声と共に満面の笑みで挨拶してきたと思ったら昼擦れ違った時にはもう鬼か能面のような顔をして脇を通り過ぎたりするような双極性障害の人とか。

病院の性質上、内科外来の廻りでも種々の患者さんが来られますが、多くは認知機能障害。その他に統合失調症、妄想性障害などの疾病と診断されている方々なのですが、そのような方々は少なくとも私にとっては所謂「慣れた方々」でありまして、ほぼ全員がみんな可愛い愛すべき対象です。

しかし、上に書いた中でも私が正直人間として普通に対峙出来ないな~というのが、知能などの問題は大きくないのに大言壮語したりオタクっぽい理屈を並べ立てるのに、実生活はデタラメで全く何も達成できず。更には朝起きられないとか言うのに実際はスマホのゲームに生保の金をつぎ込んで夜遅くまでハマり続けているせいで起きられ無いだけというのが実態。この人物、言うに事欠いて「自分のゲームの課金のためにもっと生保の基礎支給額を増やしてもらいたい」等と碌でもない発言を精神科医に言ったりするのです。

そんな発言を直接・間接に見聞するもので、私のような気の短い人間はそのあまりの身勝手かつ不見識な発言にそれを嗜めるような話をするのですが、それが気に入らないらしく私の内科外来に来たがらないような状況になったりしています。

その話を精神科の先生にしたところ「先生、普通の人と思って話をしたらダメです。先生の方にストレスが溜まるばかりで、良いことは一つもありません。障害として対処しないと」と笑われる始末。

確かに疾病としてフレーミングして観察をすれば冷静になれるのでしょうが、私は患者さんを普通の人として応対することで話を始める人なので、精神科のドクターのような「普通だったら我慢ならないようないろいろな語り」を淡々とカルテに書きつけながら対応を取るなどという事はとても冷静には出来ません。

そう考えると、やっぱり俺は精神科向きじゃないわ・・・と言う結論に至るのでした。



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