2023年11月18日土曜日

アスペに関する勉強会

今日は一日の午後の4時間ほどが産業医研修会にあてられました。

産業医講習会というのは5年間の間にいろいろなコンビで20単位以上を取らないと資格の継続が出来ませんので、業務の隙間を縫うことなく資格を維持しようとしたら大体において今日の様に週末を犠牲にしないといけません。

実際、何度も週末をこれらの退屈な講義に費やさなければならなかったのですが、実際に大変有意義な講義も時々あります。今回の講義は私には大変興味深いもので、タイトルは「発達障害への理解と職場における合理的配慮」というもので、メンタルクリニックの先生が講義してくださったのですが、めちゃくちゃ面白かったです。

実際はASD(自閉症スペクトラム)の中のアスペルガー症候群の人間が職場の中にいる場合の対応に関する種々の実例を挙げてのお話で、実際にどこの病院でもこういう実例というのはあると思うのですが、身近でこのようなタイプの看護師に猛烈に悩まされた病棟に所属していましたので、なんだか既視感のある話ばかりで私にはアレもコレも納得のいく実例が多く興味深かったです。

結局私たちの病院に居たASDの看護師はある組織に駆け込んで、いじめに遭ったという事で訴えていたようですが、弁護士の勧めに従って「例え勝てる裁判」でも面倒ですから相手の言うままにしましょうという事で病院が倍の退職金と欠勤の間の給料を払ってお辞め頂いたようです。

病棟のほうでは皆「あの人が来ると胃が痛い」とか、「病院に来るとあの人一人への対応で疲れ切る」等という人が沢山いる状態でしたので、辞めたという話がさざ波の様に広がった後は皆で「申し訳ないけど助かりました」という心からの感想が出てきていたのには正直「でしょうな」と納得したものです。

しかし、言うは易く行うは難しでして、この一人の人の存在で病院全体が大揺れに揺れる状態でしたので、私は入職の担当に当たった看護部長を後々相当皮肉たっぷりに責めた覚えがあります。

産業医の講習会の様にそういう人への対応が絵に描いたように上手くいくとはとても思えませんでした。周囲のストレスは物凄いのです。

ここで一つ私が学んだ「確かな」こと。それは、前職での職歴がいつも短くて「前職で虐められて辞めました」という人が居たら相当注意してレッド・フラッグを上げておいたほうが無難だという事。

恐らくは、あなたの職場でも相当な問題を起こす可能性があると強く思います。


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