2022年3月5日土曜日

出世しない人^^

私は出生しない人です。実際してませんし。w

おそらく会社組織のように上の人の言うことを嫌でも聞かなければならないようなシステムの中ではストレスが大きすぎて、人としてのいろいろな生理機能が狂いそうです。w

前にもこのブログで書いたのですが、基本的に医学部に通らないような人生であれば香港に行って貿易商になる事を考えていたような人間でして、そもそもが誰かの下で働こうという気がないのです。勿論「コレは敵わん!」とか「凄いな!」と思うような人間に出逢えば、年齢など関係無しに師事することは全く構わないし、商売の為に人に頭を下げることなんて言うのは何十万回でも出来るのですが、人からの命令でやりたくないことをやるのだけはどうにも駄目です。

これは大学院生の頃でも一緒で、指導教授とガンガンやりあって意見を闘わせる時には一切の遠慮無しでお互いに罵りいながら「なぜこんな簡単なことが解らないんです?先生馬鹿じゃないんですか!」等とサイエンスをやっている間は全く年齢・立場を考えないという基本方針を貫いていましたので、周りの他の大学院生とはかなり違っていました。今、東北大学である巨大施設の部門長をされている先生が同じ時期の大学院生でしたが、この先生も私と同じでサイエンスに関しては教授が何と言おうとオカシイと思うことに関しては一歩も引かない人でした。(私とは全く違って大変に賢い先生で、かつ手先も器用という素晴らしい人物でしたので、東北で立派な業績を上げていても全く当然としか思っていません。)

しかし、今考えるとこんな我々を教室から叩き出すこともせず、口先だけで実績も何もなかった「嘴の黄色い」我々大学院生相手に対等に議論に乗ってくれた当時の名古屋大学の教授こそが最もフェアで大した先生だったと思うんですけどね。^^

兎に角、サイエンスでは脳味噌、勤勉さ、運、なんかが色々と重なっていないと研究を進めていくのは大変難しいもので、賢いだけでも駄目、運があってもそれを活かすだけの能力がなければ駄目、勤勉なだけで脳味噌や運がなければこれまた大成しないという厳しい世界です。まあ、普通の世界と同じかもしれませんがおそらく一匹狼の集合所みたいな施設が研究所というとことですから、個々の人間の牙はかなり「普通」より、長く鋭いのかもしれませんが・・・。

実際の所、それよりもまずもって私が自分自身最も自分に関して駄目だと思っているのは「後回し体質」「期限ギリギリ滑り込み滑り込み体質」がベースになっていることでしょうね。一言でいうと「怠け者w」なんですが。(リサーチ自身は大変楽しい世界でしたが、結果を得るにはそこら辺のツッコミ能力は必須ですから、金を集める能力や実験の成功は楽しむだけでなく勤勉さも必須です。)

そういう怠け者は出世・成功とは縁は無いですね~。しかし、そのような怠け者はそもそも人の上に立つということを忌避する傾向がありますので、ストレス減らしを自ら引き寄せる代償としてそういうキャラクターを持っているのかもしれません。

我が家では次女も私にそっくりですので、次女を見ているとコイツも俺と同じキャラだから、人事が絡むところとかオフィス系のところは絶対に目指してはいけないな~と思ってしまいます。そういう道を選ぶと多分、面白くない人生を選ぶだろうなと言う予感。w

大学を卒業したあとアートの世界に関与していくにしろ、しないにしろ、人と何らかのポジショニングを競うような出世を必要とするような世界は次女には向かないんじゃないかな~。

しかし、それは娘が考えるだけのこと。私の関与することではありませんし、思った方向を選んで失敗しても後悔することは絶対に無いはず。現に私自身も研究を止めたあともアノ暮らしは最高だったと思っていますので!


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