今年も看護師国家試験の発表の日がやってきました。
午後2時にネットでの発表が行われる事は知っていたのですが、ちょうどその時間には患者さんにCVのLINEを挿入する時間でしたので、エコーを片手に造影室で作業をしていました。2時10分頃には全て終わり、放射線科のPCに飛びつくと発表結果を見ることにしました。
実はCV挿入を手伝ってくれていた若い看護師さんは今回の国試に正看としての資格取得の為に臨んでいましたので、私が彼女の番号を聞いて「愛知県」で調べてみるとちゃんと0XXXXという5桁の番号が表示されていました。彼女にその事を伝えて「おめでとう!」と言った後握手をしたところ「やっぱり事前の採点で合格しただろうとは思っていましたけど、これで安心です。」とにこやかな顔を見せてくれました。
二児の母親ですので、今回の合格は彼女にとっても大変に素晴らしいこと。彼女の家族にとっても大変大きなニュースとなりました。
さて、今回の国家試験では私の勤める病院ではあわせて10人以上の男性女性が受験したのですが、受けた全員が合格という目出度い春となりました。しかもその中の3人は中国人のヘルパーさん達。そもそも中国で看護師資格を持っていた人もいたとのことですが、若いのに日本にやってきて外国語で外国の国家資格を取得するという事がどれほど難しいかを想像するに、今回試験を通過した彼らの努力と知性は他の平均的な合格者達よりも一頭地を抜くものなのかもしれません。
残念なのはその十数人の合格者の中から二人が他の病院に転出していくこと。できれば残って戦力になって欲しかったな~というのが正直なところなのですが、これも彼らに自主性があればこそ。その資格を活かして新天地で頑張ってもらいたいし、我々も彼らに去らなくてここで働きたいと思われる病院にならなくてはならないと考えます。
看護師さん達の世界というのは昔から非常に流動性の高い世界。それでも、優秀な人達に残って貰えるような病院でなければならないと常々考えるのでした。
それにしても、今回当院からの受験者全員国試合格という素晴らしい発表。みなさん本当におめでとうございました!本当に仕事が始まるのはこれから。皆さんそれぞれに是非とも病院にとって無くてはならない人になっていただきたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿