ロシアの政府系機関による結果発表ではロシア人のプーチン支持率は77%と言う話。
まあ、北朝鮮発表の100%じゃない所がまだヤラセ感を減らそうという努力の跡が認められて零点と言う発表にはなっていませんが、それでも約1/4が支持していないという風に見たほうが良いのでしょうかね。不適切な人間が行った不適切な母集団に関する不適切な誘導質問などというものは某フジテレビ等の行うヤラセ番組のヤラセアンケートと一緒で、私が私的に行う「そこら辺で2~3人に聞きました・ソースは俺!」的な調査とほぼ一緒で、自分のこうあって欲しいかも?という結果に沿った答えを導く方向で結果を出すようになっちゃうもんです。
況や今回のは侵略戦争ですから、ロシア大統領府の(実際はプーチンとその忖度取り巻き野郎ども)「ロシア国民の皆さんにはこう信じ込んでいただきたい!」という誘導制作がどんなものかが如実に出ていて興味深い。
曰く「この戦争はウクライナに住んでいる同胞ロシア人を抑圧するネオ・ナチ政権を倒し彼らを開放する正義の戦争」なんだそうで、「ウクライナ軍は自分の国の都市や首都を自作自演で破壊」しており、「調べてみた所、化学兵器を作っていることが判明」したとのこと。それを阻止しているのが「子供を含む民間人を決して傷つけない」正義のロシア軍なんだそうな。w
赤点先生が文章を見たら全文章がもれなく真っ赤になって返却されるのは日の目を見るよりも明らかなのですが、他の情報に接することがない、若しくはそういった情報だけを見たい人間達からすれば大ロシアの正義が満載であって、侵略戦争の現場で毎日リアルに戦闘しているロシア兵が「形式上の勝利」を得たとしても、その現場にいた戦闘員がそれぞれに帰国してその事実を母国の実家で、母国の酒場で、母国の職場で現場の事実を話す頃には一体その話がどう解釈されるのか興味深いところです。
ナチス・ドイツの熱狂も、関東軍の解放と言う名の侵略も当時の各自国内ではまさに「以下同文」的な様相だったことは容易に想像できます。私の母方の死んだ婆さんも当時の軍国愛唱歌を口ずさんでは戦争をしていた頃の日本の国内の様子を話してくれたことがありますが、まさに大本営発表の受け売りが流布していたことを想起させるような話ばかりだったことを覚えています。中学生であっても、それが大本営発表として流布されていたことは当然知っていましたから。
情報源から隔絶され他人々は「疑いつつも」目の前に提供されるお上が流したプロパガンダ映像を見せられてそれを毎日何回も何回も繰り返されるわけでして、「嘘も100回つけば本当になる」といういつもの話に落ち着くことになります。「勝った勝ったまた勝った!」と言っているのに何故か毎日のように空襲警報が鳴っていた当時の日本。ロシアの場合はクレジットカードとルーブルの下落と医薬品食料品の高騰と消失でその真実を知ることになるのでしょうか。
戦争反対の紙を見せては逮捕されるので「白い紙」を広場で拡げて見せただけで逮捕連行されるし、戦争反対デモに参加したら即除籍されたサンクトペテルブルグ大学の学生もいる始末。高等教育の府がこういう事を始めるともうそこは教育機関としてはオワリです。ナチス政権下でゲッチンゲン大学とベルリン大学がどうなったかを知っている人達には説明は不要でしょう。
時の流れが全てではなくとも必ず多くの事実を白日のもとに晒します。あのソビエトであっても「時間」と「真実」の持つ力の前には全くの無力でした。プーチンも上げた拳の下ろしどころが無くて悶絶していることでしょう。今回形式上勝ったところで歴史の教科書にはどう書かれるかももう決まっている様子。歴史は勝者が書くというのも実のところは嘘ですし。まあ、そもそも彼は時間に勝てそうにはありませんが・・・。
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