日経の新型コロナに関するデータサイトはNHKのものと並んで国内では優れたデータサイトだと思っています。
そこをつらつらと眺めていると毎回驚くような数字を見る事になるのですが、最近もいろいろと数字が動いていたので調べものついでにいろいろと見てみました。
まずは日本全体で既に少なくとも一回は打った人が「いつのまにか」6000万程度にまで伸びているという事実にビックリ。そのうち二回接種が既に(高齢者を中心として)4300万人にまで到達しているという事も凄いなと思いました。これを総人口で見てみると少なくとも一回接種がほぼ47%。二回接種済みが34%なんですが、65歳以上に限ってみると少なくとも一回接種が87.6%に到達しているというもの。二回接種でも81.6%ですから正直大したものです。我々医療従事者も必死で打ってきた甲斐があったというもの。
ただし、上のグラフのようにワクチンの供給が一時期滞った時期にボコッと落ち込んだ時期が出てきたみたいです。最近の低下もやはり供給量不足をある程度反映しているんでしょうね。では、その打たれているワクチンはどうかというと下のようにPfizerが圧倒的。どれほどこれが効いているかというと、経時的に見ていったときに明らかに高齢者の感染者が激減してきています。現在では未接種かつ日常のレベルで仕事や勉強そして遊びでアクティブに動かざるを得ない年代が「比率」として上がってきてしまうのは当初から予想されたこととは言え、ワクチンの効果がこうやって目に見えるというのは興味深いことですね。感染者の分布という意味では関東や大阪の大都市近辺の話題が良く出るものの、人口比という形に整形すると別の姿が見えてきます。
こうやって見ると断トツで感染者の人口が濃いのは沖縄。次が東京そしてグッと下がって神奈川、埼玉と東京周辺の件になってきます。大阪が福岡よりも下なのは驚きですがもっと驚くのは人口の多いわが愛知県はさらにここに出てこないようなポジションンに「今のところは」いるという事でしょうか。では年代別の感染者の割合を見てみると、これも予想通り。以下にあるような日本の年齢別人口分布とは全くずれた感じですね。やはり、ワクチン接種は効果が確実。どう考えてもリスク・ベネフィットの観点からショットは効きますね。医療機関で文字通り「命を擦り減らして」新型コロナと戦っている医療関係者を少しでも助けるために一人でも多くの方がワクチンを接種されることを願う日々です。
若い方々はよく勘違いされていますが、今回の新型コロナは感染時の症状が軽かったからと言ってその後の症状も早く消えたりするという訳ではないことを種々の情報源からしっかりと読み込んでほしいものです。フェイクニュースに塗れた似非科学情報だらけのネットでもリテラシーがあればきちんと正しい情報に辿り着いて行けるものと思います。
科学と統計学は事実の集積とその解析結果であって、権威や宗教ではありません。大統領やその他の有名人、そして声の大きな人間が言うから正しいのではなく、正しい母集団を用いて正しく解析され、それを正しく解釈することで99人が右と言っていることでも正解は左だと見抜ける人は冷静に見抜けるのです。
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