2021年8月17日火曜日

やっぱり名古屋は酷くなってる

今日はバイト先で戦慄の体験をしました。

市中の地域医療連携で重要な役割を担う病院なのですが、その病院で午前中に私の心胆を十分に寒からしめる出来事が発生していました。

外部の施設に診察に出動する直前に、外来の看護師さんが私の方にササッと寄ってきて私に囁きました。「先生、午前中、発熱外来に来た患者さん9人のうち6人がコロナ陽性でした。」思わず「マジか!」と言ってしまいました。昨日の午前中は4人来て3人が陽性だったとかいう話までその場で出てきて2度驚いた次第です。

しかもそうやって話している横で次から次へと発熱外来には受付をしようとする方々がやって来ていました。その結果を受けて院長とも話をしたのですが、おそらく9人の内PCRで陰性と出た3人も陽性の可能性が高いだろうなという話になりました。

異様な陽性率はそれだけで大変に危険な結果なのですが、ここ一週間の愛知県のコロナ患者発生数の劇的な増加はこういった街中の病院での患者さん達の陽性率の劇的な増加をそのまま反映しているのだろうなと思われる情景となりました。

しかも、既に先日の段階で十分に不味い状態になっていた中年の患者さんをなんとかコロナ患者として送り込もうと四苦八苦したらしいのですが、最終的に受け付けていただいたのは何と夜の八時。名古屋という大都市で、たった一人を受け容れるのに数時間かかってしまうという現実に二重にショックを受けました。

更にまずいのはやってくる患者さん達の殆どは30-50代の方々が中心で、CTを撮ってみるとまさに両側性に末梢に拡がるスリガラス影がかなり明確に写っている画像が次から次へと出てくるのです。ひと目見て判るかなりの重症肺炎。

医療崩壊してしまう、じゃなくて「既に崩壊している」という事を眼の前で見せつけられた瞬間でした。第4波の時もこれに近い状態はありましたが、今まさに「今までにない速度で」上昇中という第5波の初期の時点でこれだという事に医療従事者として再び、強い危機感を覚えました。
 
恐らく現場の先生方や看護師さん達は鬱を発症するリスクが有るほど疲弊していないかとそちらの方も心配してしまいます。何とか収束して欲しい。そして収束させなければならない世紀の疾患です。新しいカクテル療法の成果も出始めていますがそれを政府が迅速に保険収載で認めなければそれも拡がらないのです!

行政もこの現実を見て、右往左往せずもっと早く動いてくれ!頼む。

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