2021年8月16日月曜日

商売っ気の無い商売人

全国番組のオモウマい店というのを中京テレビ経由でやっています。これは全国版。そして愛知のローカルでは同じ様な番組でPSゴールド。

オモウマい店ではヒロミや小峠なんかが出ており、PSの方は高田純次とオリラジの藤森。更に似たようなローカルにぐっさん家(ぐっさんち)と言うのがあります。後ろの2つなんかは名古屋・愛知では恐らく無敵と言えるレベルの人気があると思われます。

愛知ローカルの2つの番組は日本に帰ってきた嫁さんがテレビを買ってきた後に私の横で見始めたもので、何だか地方のローカルなのにこんなに有名な人間達が普通にレギュラーやっているということに驚いて「流石は名古屋!」と思ったものです。民放が2チャンネルしか無いような田舎から来た自分にはその豪華さに驚いたものです。

さて、これらの番組に共通していることは料理店の紹介。それぞれの番組でテーマに沿った特徴のある(変わった?)店の紹介をするのが本当に面白い。私自身は何を食べてもだいたい何でも美味いと思う人で、美味いものを食べたときには更に美味い!と感じる便利な舌の持ち主ですから、こういった料理番組や池波正太郎の時代小説に出てくる料理のさりげない挟み込みなどでは腹が鳴って仕方ありません。w

こういった番組に出てくる店の多くに共通するのは色んな意味で振り切れている店主。爆盛りの店や激安の店、そして濃い客に好まれている独特の店主など、その振り切れ方は様々なんですが何れの方々も「人を腹一杯にしてその幸せそうな顔を見たい」「何としても食べさせたい」というスピリッツの持ち主。

その方法は様々で、量を増やすか激安に持っていくか、はたまたその両方ともと思えるような人もおられるのですが、ビックリするのはその本業が薄利すぎてバイトをしているという店主が少なからず居るということです。通常ならばそういうのを本末転倒というのですが、こういった店主の筋金の入り方は生半可なものではありません。

大人版の「こどもしょくどう」を運営するような感覚とでも言うのでしょうか。こういう店に対しては税の優遇なんかをするようなシステムがあってもいいと思うんですけど、行政の中の人にそんな事を実行する知恵者はおいそれとは出てこないでしょうね。

本当は資本主義社会では採算度外視というのは損座おく出来ないシステムのはずなんですけど、やはり「その意気や良し」という心持ちも持っておきたいのが我々。

という訳で、我々が実際に行ってそのお店に現金を落としてくることがその好意に応えるベストの方法でしょう。善意の輪には善意で応える。そういう世界があればこそこういった番組を観て人は笑顔になれるんだと思うんです。飯をうまく食ってもらうためにバイトをしないで良いくらいテレビで人気が出て評判店になって欲しいものです。

商売っ気の無い商売人。でもそこには善意が山盛りだと思いました。

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