2021年5月3日月曜日

YouTube上の教育教材の質と量に感心

もう随分と前からネット上では(特にアメリカでは)各有名大学が争って授業内容を公開しています。

それが大学間の協調的教育教材となって種々の競争的なレベルでの内容のアップに繋がっています。以前に比べても最近は更にアクセスしやすく、かつその中身も遥かに充実しています。最初の頃は招待講演の録画内容などが中心だったのですが、あっという間にありとあらゆる分野の低レベルから超高度なレベルまでを万遍なくカバーして何時でも聴講できる授業があります。

ただし、大学の個別の授業は教授陣によって様々のようで、自分の講義内容を次々とYouTubeへアップする人も居れば、そんな事は全くしない人もいて、まさに様々といったところ。

私の場合は医学・生物学関係のレクチャーを日本語や英語で聴講することも多いのですが、正直な所、というか日本人としては残念なのですが、このエリアのレクチャーは英語で講義をされてる方のコンテンツのほうが「遥かに」解りやすく進んでいるように思います。生理現象の説明を細胞レベルから解説を始め、大変丁寧にかつ解りやすく説明してくれて、今まで知っていると思っていたことでも、再度別の視点から深く見つめ直すことで知識の固定化と深化に繋がります。本当にありがたいです。

更に最近「凄いな~」と思ったのは小中学生向けの英語や算数・数学、高校生向けの数学や物理の授業です。有名どころは結構固定化されており、この手の講義を趣味や勉強も含めて視る方々にはおなじみのサイトが幾つか固定視聴先のチャンネルとして登録されていると思うのですが、授業の進行は現行の最新の教科書の単元に沿って進んでいて、内容も初学者から勉強の進んでいる子まですべての単元を網羅しているという充実ぶり。

宿題を頑張って解くレベルの為の授業から、遥かに高い内容なんですけどその単元の内容を使って得高度な問題まで本当に素晴らしい充実ぶり。私なら塾は要らんなと思えるほどです。

私が中学や高校だった頃にこういったネット教材があればどんなに良かったかと心の底から思います。一人でシコシコと今学校で進んでいる授業に関係ない単元を遅れながらヨロヨロとやっていた自分は助かっただろうなと。

そういう意味でも、こういった教材を「視ることが出来ない」という子と「視ることが出来る子」というのは徹底的に国家の力で平等化させてほしいと思うのです。この前ここで少し書いたインチキ納入のようなことを自治体、国家のレベルできちんとコントロールしながらズンズン進め、貧しい子も富んだ子もdigital divideをなるべく無くしてほしいと考えます。

教育の機会均等は何が何でも国家のレベルで保証させることが国家の未来に直結していると信じます。理想ではなく現実にしなければなりません。

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