2021年5月6日木曜日

連休とは名ばかり

ゴールデンウィークなんていうのは正直我々医師にとっては何も有り難くありません。

血液検査のデータは直ぐには出ないし、画像の撮影も滞りがち。何しろ最低限の人数で回していこうと言う感じですので当直する側にとっては緊張感が高まるばかりで、手足を縛られた状態で当直をしたりしないといけない状況ですから、逆に連休明けを待ち焦がれている感じで具合の悪い患者さんのデータ解析結果を一日千秋の思いで早くゲットしたいのです。

幸いにして我々の病院における今回の当直では大きなイベントは起きなかったのですが、これも偶々。例年いろいろなことが起きます。転倒からの骨折、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎など数え上げればきりがありませんが、患者の数が多いとそれに確率を掛けるだけである一定数の患者が出ることが自然と御理解いただけるかと思います。

それにしてももっと医師や看護師の数がいると助かるのですが、、、こんな愚痴は日本中の無数の病院で誰もが呟いていることなので、言っても詮無きことですがやっぱり口の端から漏れ出してきます。w

義務感と使命感がなければこういう仕事は長続きしません。金が目当てで医者になる人間はその入口が間違ってますので…。金が欲しい方は事業を起こしてくださいね。親が医者だから、成績が良いから医学部を狙ったという方々の中の一定の割合の人は多分一生後悔する人生を送ることでしょう。

医療従事者の仕事は素晴らしい仕事です。しかしそれはやはり九時五時では済まない多くの使命を内包してるという事実を再度認識しておくべきかと思います。無論、九時五時の先生もいます。しかしそういう方々は実際の話、現場ではそれなりの先生も「多い」のです。

後時になたら何が何でも帰っちゃう先生に診察されたいですか?親を任せたいですか?というのが私からのシンプルな質問です。


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