2021年5月12日水曜日

良い話

昨日のクラスタの話ですが、実は既にいい方向に話は動いています。

初日の検査で抗原検査が陽性だった患者さん達が一人また一人と抗原が陰性化しています。不幸中の幸いは、今回の病棟では熱発者は最初からこの一週間で6人ほどに限定されており、抗原が陽性だった患者さん達も沢山いるにもかかわらず、実際にはその患者さん達もパルスオキシメータで酸素の低下(95%以下)が認められているのは現時点でたった一人。その一人の方も1L/minの酸素投与で少なくとも90%台は維持してくれていることが何より幸いです。

そしてその患者さんは食欲モリモリでして、大変な肥満があるという点は心配なのですが、水分も栄養もバンバン自ら摂ってくれる点でなんともありがたい限りです。まさに医療者側としては「ありがたい」の一言に尽きます。

更には一人また一人と抗原の陰性化に歩調を合わせるかのように熱もスーッと定規で直線を引いたように下がってきてくれました。

全病棟の職員と患者さんで少しでも37℃を超えたら全員まずは抗原検査をするというまさに「手段を選ばず」(選んでますが)というディフェス方法で全職員に緊張感をもたせています。更には今回の新型コロナ発生を奇貨として敷地内禁煙の逃げ道を全部潰しました。

今まで、精神科の患者さんは喫煙を行わないとストレスが~などという非科学的な言い訳を以て精神科ではいろいろと病棟内の喫煙を許していましたが、当院でも既に全面禁煙になって一年以上経過。ただし、一部の喫煙を行うダメ職員のために病院の敷地を少し外れたところで喫煙場所を設けて「逃げ道」を提供していました。

私はそれを以前から苦々しく思っていたのですが、今回それを全面的に撤去し、シャットダウンさせました。

今後は喫煙が見つかった場合にはたとえ車の中であろうと職を辞して頂く覚悟でチャレンジしてもらうこととなりました。これでやっと禁煙外来が設置できます。何事も大きなイベントが発生した時にはそれをただネガティブなものと見做さず、積極的に利用することも大変大切だろうと私は考えます。

あとは徹底的に感染拡大を阻止し、コロナを抑え込むのみです。勿論、簡単ではありませんが!

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