2021年5月29日土曜日

独裁国家ベラルーシのヤバさ

ルカシェンコが1994年以来、大統領として君臨する専制君主国家ベラルーシ(白ロシアと言う意味なんだそうですが、調べてみるとモンゴルの方位と色での名前付けに関連して「西=白」残ったという謂れがあるとか)。

己を批判するものの存在を許さないのが世界共通の「独裁国家」の定義だと思うのですが、そのヨーロッパの最前線がこの国です。以前のナチス、今の中国やロシア、北朝鮮などの様に体制を批判した人間が殺されたり拉致されたりして「公共の安全」の名の下に消えていきます。

こういった手順は外の自由主義国家から見ると文字通りの無茶苦茶な茶番なのですが、御本人達は一向に意に介さず「安全の確保」とか「危険の排除」等というお決まりの台詞を国内外に流して己の正当性をアピールするばかり。勿論、言ってる本人も含めて誰もマトモにそんな台詞を信じておりません。w

言葉の軽さがこういった独裁国家の売りですが、トップに立つ人間(裸の王様)の個人的権益、そしてそれを支える少数の人間達を守るためには「何でもアリ」です。

今回のベラルーシ、インチキ選挙で30年弱も国の利益を吸い続ける男がやらかしました。このオッサンを批判し続けるジャーナリストの乗ったライアン・エア(今回の機体の保有者は名目上ポーランドとのことですが、アイルランドを本拠地とする格安航空会社として有名ですよね。)の機体を自国の軍用機を使って強制着陸させたという前代未聞のお話。

マップを見てみると、ベラルーシを殆ど通り過ぎようかという状況で「機内に爆弾が搭載されている可能性がある」等というスイスからもたらされたとベラルーシの主張する情報(スイスは勿論否定!)を根拠に旅客機を地上に強制的に誘導して結局やったことと言えば中のジャーナリストを拉致するというあり得ない話。当然、機体からは爆発物は見つからず。このジャーナリスト最後はどうなるんでしょうか。ロシアのようにノビチョクで人を殺さないだけ未だマシなのか?

とは言え、誰にも否定しようもない国家自身によるテロです。

直後に同じ独裁国家であるロシアに行ってプーチンに己の今回の行為に関する正当性に関するお墨付きを貰いに行っております。本当に同じ穴の狢(むじな)ですな。こんな事しても、自由主義諸国からは経済制裁を与えられるばかりなんですが、中国やロシアが、例のごとくなんとなくアシストするでしょうからあんまり問題にはならないんでしょうね。

それにしても、こんな国々に生まれなくてよかったと本当に心の底から思うのでした。



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