私の勤める病院でのPfeizerワクチンを用いた接種の参加率はなかなか良好でした。
最終的には90%にごく僅かに欠ける程度のかなり高い率での接種状況となりました。私自身は当初、集団免疫の成立に達するための標準値と言われる60-70%程度受けてくれたらな~と考えていましたので、9割程度の接種というのは通常行き交う院内集団での集団免疫を成立させてくれる可能性を大幅に高めてくれることになります。
私の場合は2回目の接種を終えて今日で一週間。Pfeizerによる標準的な95%前後の感染防御能に到達するまでに後一週間ほど待てば良いことになります。万一新型コロナウイルスが私に感染しても種々の研究結果によれば死亡に至るほどの悪化リスクというのは相当低下しているはずです。また、自身で患者さん相手に仕事をしていて何が嬉しいかと言うと「私自身が新型コロナウイルスを患者さんに感染させるリスク」が大幅に低減しているということ。
自分が感染していなければ、当然、診察・治療診察の対象となっている他の患者さんにもうつし難くなるのは当然です。そういう意味で、双方向に対して「抗体に守られた状況」できちんと仕事ができるというのは素晴らしいことだと思いますね。
さて、こうやって接種が終わった組は良いのですが、私達の病院でもワクチンを打たないことを選択した人達が10%ちょっとおりました。基本的にこれらの人々は以前ショットをしたときに何かが起きたことのある人や、妊娠中の方などが10%程度混ざっていました。しかし、何があっても接種しないという一群も少数ながらおりまして、そういう人達には最初の一回はワクチンの正直な科学的・疫学的説明を行って、納得してもらうように努めました。
その結果、当初は70%台であった接種希望者が15%ほど増加してほぼ9割にまでなったのですから、説明の効果はあったのでしょう。
ところが、変異株の拡大とその増大した感染リスクが報じられるに及んで、今になって「ワクチンを打ちたい」という人が結構パラパラと出現しているのですが・・・残念ながらもう一般枠の人達の接種が始まる夏~秋以降にまで待ってもらうしかありません。初期のV-SYS登録で入力されなかった人達はもう直近の接種チャンスはないのです。
今後、いろいろなところに行く時にもしかしたら、接種記録をもっている人達がいろいろな所で優先的に入場させて貰えるような事が起きる可能性もあります。また、私にとって大事なのはアメリカに行く可能性が高い時に接種記録を持っていれば多分スッとアメリカに入れてもらえる可能性があること。(実は一番大事なのはこれかもしれません!)
ワクチンの接種自体が大事なのはアフリカに行く時などですが、接種記録自体が重視されるのはこういう時の移動や交流時に「人として選択される」という過程が重視される時代に於いては大切なことだと感じるのでした。
とにかく、こうやって被接種者が増えることでイギリスやイスラエルのように劇的に感染者が減っていくことでしょう。5割に到達したあたりでも社会的な防疫効果は多分十分に劇的なはずと思っています。
それにしても早く高齢者達にワクチンが行き渡ってくれることを日々国会議事堂の方に向かって心の底から祈っております。
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