病棟で新型コロナ対応を行う医師として毎週抗原検査をしています。
基本的に感染と発症に比較的大きな時間的ズレが有るのが新型コロナの嫌らしい所です。だからこそインフルエンザなんかと異なり、感染して比較的わかりやすい短期での熱発サインなんかが出ないまま拡散が続いてしまう期間が長め長めになってしまいます。
病棟でいつもコロナ陽性患者と接触している我々自身は先日よりちょこちょこここに書いているように、ファイザーのワクチンを既に二回のショットで終了し、後3日程で規定の日数に達しますので、かなり感染防御は強くなっています。しかし、それでも感染しないわけではないことは世界中の事例が示しておりますので、用心は続けています。
95%前後の防御の数値というのは素晴らしいものですが、あくまで100ではない世界ですから、常に用心。そのうえで毎日コロナ対応をしている我々医師と看護師陣は週一回の抗原検査を行っています。
毎回抗原検査のバンドを見つめる度に少しだけドキドキしています。
上の写真は自分の鼻からスワブで検体採取をした後実際に右の穴に液体サンプルを落としてチェックアップするタイプの抗原検査キットです。もし陽性だと右の「T」の文字の真下に赤いバンドが出てきます。「C」はコントロール。「T」はターゲットですね。以前患者さんをこの一次スクリーニングで発見したときには病棟で次から次にこの部分に真っ赤なラインが出てきてがっくりしたものです。しかも、抗原量が多かったのでしょう、ドロップして液が通過した瞬間に出るほどクリアなバンドでした。しかし、現在は患者さん達の多くが陰転化していることは少し前にここに書いたとおり。
何とか頑張って頂いて、元の状況に戻っていただきたいと治療とサーベイを行いながら願う毎日です。
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