2021年5月13日木曜日

政府のダメっぷりに苦笑い

今回のコロナ禍、保健所等の関連機関への提出書類に関してもう呆れるやら嗤うやら。

この国の未来が本当に案じられるレベルのものだと改めて思いました。駄目というレベルでは表現が全く追いつかなくて、徹底的に破滅的レベルのもクオリティーだと感じました。しかし、最近のいろいろな役所関連のネット上の論評やニュースなどを見ていても、正直なところ「まあ、近年の日本政府の品質ってこんなもんでしょう」というのがあるせいで、もう怒りなどというのは湧いてきません。

只々苦笑いとため息。

そもそも何かに対して「怒る」というのは何かを未だ期待しているからであって、期待していないもののダメさ加減に関しては諦観の心持ちで臨むしかありません。もしくは自分で動くという方法が残る選択肢。例えば2つ3つの子供に統計取らせてグラフを描いてもらうなんてことはそもそも無理ですから描けなくても、逆に指示を出したほうがアホ呼ばわりされるでしょうし、食後の片付けを命じたところで、おままごとや初期教育の延長としてチョロっとお手伝いしてくれるのなら微笑ましいものでしょうが、毎日三度三度それをやらせて親が手を汚さなければそれは明白な虐待です。

ところが実際のところ、政府の日頃のダメっぷりを身近で見聞きしている我々からすると最初から「駄目やろうな~」と考え、どんなダメっぷりをどのような書類で繰り出してくるかと言うのを寸分違わず予想できるのですが、今回も脱力するくらい正確に駄目な仕事を出してきたもので、声も出さずに嗤った次第でした。

そもそも今回の保健所への提出書類、統計局や電子的な個人情報の保護が機能していない国で、思いつく限りの様々なランダムな個人情報をくまなく書き込ませる3枚の保健所提出用の用紙を一人分ずつ提出させる様式なのですが、電子的に入力する方法の提供が全く為されておらず、医師が何人もの情報を手書きでシコシコと書き込んで、それをFAXで送って、ソレをまた保健所の人が「多分」また電子的なものに入力し直して政府に報告しているんじゃないかという話。いやまて、そこで仕上がったものをまたFAXしているんじゃないか?w

もうね、本当に電子政府とかこの国では「空想科学事典」にしか載っていない、実在しない機関だと信じています。沈みゆく泥舟に乗っている我々も喫水線が船上から見えるうちに未だ浮いている船に飛び乗ったほうがよろしいのでしょうが、乗り移る船が周りに見当たりません。

こういう事をさせられる保健所職員、そして保健所に現在応援要員として各役所から送り込まれている増員されたお手伝いの皆さんがただひたすら気の毒です。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

提出書類に関しては厚労省がダメなのではないでしょうか。
コロナ禍でデジタル系の遅れも露呈しましたね。

small G さんのコメント...

枝葉の根本は今回は厚労省でしょうね。
デジタル系の遅れというか、もう壊滅的なセキュリティの甘さだと思います。
ただ残念。

日本の代表的なホワイトハッカーの発言を聞くと、セキュリティ攻撃の訓練は「まず」日本の企業と政府を対象として試されて、それから難しいところを攻撃していくというのが順番となっているというくらい脇の甘い国ですから。
見えないものは存在しないと信じたいのです。我が国の平和な脳内回路の人々は。