2021年5月19日水曜日

コロナはとりわけ喫煙者に厳しい

病棟では必死の戦いが続いています。

若い看護師さん達が患者さん達のサポートの中心で、ヘルパーさんは全く入れていません。やはり、医療従事者とは言ってもヘルパーさん達に重すぎる負担をかけるわけにはいきませんので、そういうやり方になるのは仕方ありません。

酸素の投与と種々の投薬、輸液などの継続は行われているものの、抗原が陰転化し症状もほぼない一群もあれば、日々酸素化のレベルが落ちている人々もおられます。それでも、嬉しいことにやはり一週間程度の治療の後に次第に「命の危険」という状態からは離れてくださる患者さん達も。

状態がクリティカルになっていく人々を見ていると、やはり「喫煙歴」が大きいです。と言うか巨大なファクター。特にCTで入院時に指摘された軽症以上の肺気腫を発症している人々は今回のコロナの感染後になかなか解熱しないし、酸素化もプアです。

これらの70代後半くらいの人々は、成人男性であればほぼ8割程度の人々が何らかの形で喫煙という習慣に浸っていたわけですから肺にダメージが蓄積されていても全くおかしくない世代の人々ですから、普通に種々の形で肺の構造に何らかの変化を起こしている人々は多いのです。

もし今喫煙という習慣を持っている若い人がいたら、なんとかしてその習慣から脱出させてあげたいのですが、その為には禁煙外来を受診していただくよりありません。肺気腫の存在だけでも厳しいのに、癌のリスクにも晒され、かつ今回のようなウイルス、細菌による肺炎のリスクも遥かに高まるような状態に好んで飛び込んでいくのが喫煙習慣のです。

コロナ病棟の患者さん達を診るにつけ「喫煙はイカン」と日に何度も感じる私でした。


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