2021年5月4日火曜日

いよいよ名古屋の病床も逼迫してきました

新型コロナ・ウイルスの罹患者のうち、熱発等の症状のみならず次のステージに入ってきた患者さんの対応が次第に難しくなり始めています。

実臨床の世界で新型コロナに対する日常業務をハブとなる大規模な病院で淡々とこなされている諸先生方にとっては既に当然のことなのかもしれませんが、我々のように外の在宅ケア関連の仕事をやっている人間にもじわじわとかつ急速に水平線から現れてきた津波が見え始めています。

外のバイト先病院でも、コロナ陽性になった施設というのは比較的頻繁に出現していて、その施設に居ても状況が悪化していくと判断された患者さんは対応可能な施設に搬送して診察・入院・経過観察・治療等のステップに移行していただくことになるわけですが、この移送や転入院のお願いをしても、以前とは比較にならないほどに受け容れが難しくなってきている現実があります。

少し前までであれば、医療機関全体が緊張感は持ちつつも、最終的には電話をして一時間もしないうちに入院先が決まっていたのですが、コロナ対応可能な病床が急速に飽和してきているという現実のため、本来は直ちに移送して経過観察をしておきたい方が入院施設以外で待機という事になっている現実があります。

こういった事は大阪で問題視されていた頃にも名古屋では常に危機意識は持っていて、やがてはそうなるかもというかなり明確な不安を持ってはいたのですが、この連休中に既にそれが現実の黒い津波として名古屋にも押し寄せてきました。

今回の連休で恐らくは都会から田舎への新型コロナ・ウイルスの感染/持ち込みも確実に増えたと推測されますので、今まで発生していなかったような片田舎でも、家族レベルでの変異型ウイルスのクラスタリングが発生する可能性が極めて高く、田舎の大きな病院も対応件数はかなり増えるのではないかと思われます。

ワクチン接種をもっとスピードアップさせないとならないのですが、特に新規感染者の主要因となり始めている若年者たちに対する対策は殆ど月の裏側の世界の話になっている日本のお粗末な対応速度。高齢者がやっと今月の半ば過ぎくらいからボチボチ一回目が始まるのが我が名古屋という寒い世界です・・・。

私は別として、私の家族達がショットを受けるのはスムースにいって夏くらいとなるんじゃないかと危惧しています。


0 件のコメント: