2020年10月15日木曜日

意味のない薬の処方要求

薬をもらうのが大好きな日本のじいちゃんばあちゃん。

金を払う額に関してほとんど気にせずとも良い国の政策によって使いもしない薬でも気兼ねなく、かつ気軽に何とかして手に入れようとする連中の多いこと多いこと。連中と書きましたが、正直わたし最近頭にきています。

自分もだんだん還暦に近づいてきましたので良く分かるんですが「年寄りを敬え」というのは全くのデタラメで、敬うべき人物は年令に関係なく自然に敬われるべきものだという単なる自明の摂理を年寄りだか誰だか知りませんが勝手に書き換えられているだけの話です。私は自分より若くても仕事のできるひとには大きな尊敬を払います。自然なことですよね。

年寄りだろうが若かろうが碌でもない輩は碌でもないわけで、そもそも歳をとったから尊敬の対象にシフトしていくわけでもありません。多くの場合、単純に体力知力が共に弱くなっていきますから丁寧に扱っていきましょうという優しくすべき対象になっていくだけです。尊敬されるべきか否かは全く別の問題。多くの場合「ただの人」です。

年寄りがこの社会を作ったというのではなく、先祖からの知恵の積み重ねの上に人類の生活自体があるわけで、社会を支えているのは別に年寄りではなく若者も含んだ労働人口というものに含まれるグループの人間達です。

前振りが長くなってしまいましたが、外来に来て薬を欲しがるお年寄りの中には本当に症状なんかは全く関係なくPL顆粒をのまないと体が持たないとか、漢方のXXを月にこれだけのまないとやってられないとか言い張る連中がわんさか居られます。はい。

そもそもその手の人達はこっちの話を聞こうとしないし、多剤併用による深刻な副作用出現のリスクなどに関しても聞く耳持ちません。知力の低下と頑固さの増強が重なり合ったときには本当に担当の外来看護師と顔を見合わせて「困ったね~」という事になります。ではこちら側で勝手にこっそり不要な薬を切ったらどうなるかと言うと、これが意外と強いこだわりを持って薬の色や形、数などを覚えていて「XXが入っていない!」と怒る人もこれまた多し。認知機能は低下していてもこれにだけは奇妙なコダワリという困った状況が出現します。

私は基本的にいろいろとこういった爺ちゃん婆ちゃんをダマクラカス方法論を長い間にちょっとずつ編み出してきて少しずつ少しずつ減薬していきますので、最近は最終的にはかなり減らすことが出来るようになっています。

無論、それを乗り越えてこようとする難敵は未だおりますが!w 爺ちゃん婆ちゃん、薬はのめばいいってもんじゃないのですよ~。


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