2020年10月18日日曜日

汲めども尽きぬ悪行の数々w

先日、893のオジサンの入院のことをチラリと書きましたが、今まで聞いたこともないような話の連続でその手の世界とは通常縁の無い私にとって面白い事この上なし。

基本的に私の好きなバクチの話が話の骨格の多くになってくるわけですが、(単にテレビドラマや小説で見せてるような博打がどれほどリアルなのかという事が中心)オジサンの話は私の想像の斜め上を直ぐに飛び出していき、「まじかい・・・」という様な話が次から次に出てきます。

その話の中にはXX会のXとかXX県警のXとか警察やデカのヤクザへの当たり方と潰し方、ムショに入っている若衆からの連絡にどうやって対応しているとか、具体的な名前や組織名はなんとなくボカして話しているのですが(勿論私には何の事だかよくわからない人達なのですが)出てきて面白おかしく種々の話をしてくれるばかり。ラブホに立てこもったバシタの話や、警察との競り合いの話などなんだか表からは見えてこない話はワクワクものです。

結局の所、組織というのはその仲間を守りその仲間に金を稼がせ飯を食わせることが出来る人間が組織のアタマになるという事がよく分かる話の数々が出てきます。博打のときでもやはり既に彼らの行う麻雀などは既にカネを右から左へ動かすための究極に簡便化された「博打」であって、既に麻雀の牌を使った別の賭け事になってしまっています。ブーマンなんていうのはまだまだ序の口で、更に掛け金とテラ銭が普通の次元とは全く異なるレベルで動いている話を聞いて口もあんぐりです。

暴対法後のミカジメ料の集め方や半グレ集団と暴力団の実際の関係、若い女の子達と裏の社会の繋がりなど、話を残らず書き出せばそれだけで一冊のムックが出版できそうな豊富な話。しかし、出てくる話が次から次へと尽くやばい。やっぱりこの人、還暦前後の人生のうち20数年近くを塀の中で過ごしてきただけあって「あっちの世界」の話には事欠きません。

やっぱり、この人は病院から出ていっても笑いながら、また悪い事に手を染める、、、というか普通にまた悪い事やっちゃうんだろうなと思います。話を聞いていると、人生の中でそういう仲間たちが助け合って生きていく「互助会」のような世界観で生きているので、娑婆に戻ってきたところでまた生きていく為に悪いことに手を出し続けるな、と直感ではなく強い実感として感じるのでした。

ピカレスクと言うのはこんなオッサンなんでしょうかね?安部譲二も元気な若い頃はこのオッサンみたいな人だったのかもしれません。


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