2020年10月10日土曜日

発熱外来の拡充

愛知県からの補助金が出てきたため新たな施設購入をおこないました。

貨物車のコンテナ風の移動式設置が可能な窓付きの部屋を2つ購入して内科外来の外に設置することになりました。今まで他の病院を眺めていると、病院の外に簡易テントを置いたりしているところ、またインフレート(空気でふくらませる方式)の自衛隊の災害用テントのようなものを置くところなどがあります。

値段を調べてみると、ごくごく簡単なものは数万円なのですが、例えテント式であっても、本格的な空調設備などが付帯していると400万円位するものまでありました。我々のところはコンテナ式ではありますが、まずはレンタルでその使い勝手を調べてみてそのシステムの使い勝手が良ければ買取りというふうに変えていこうとしているみたいです。

このコンテナの中も換気システムや冷暖房システムが完備されて居るわけですからそれなりに価格が上昇するのも当然なんですが、「医療用」という名目が商品につくだけでいろいろなものの値段がフツーに3~4倍に値付けされますので、原価は1/4程度と思ってますけど、実際に私が金出すわけじゃないんで・・・。どうせ病院としては損金処理とかで何とでもなるでしょうし。

今の時点でも有熱者のスクリーニングのみでなく、今まで病院に通院していなかったけれども今回われわれの病院に新規入院することになった新患さんの受け容れにも大変に気を使っています。心理的な負担のみならず実際に物理的な防護システムを厳重に装着して検体検査を行った後、個室での数日間の発熱観察というwindow periodを経て最終的に大部屋への移動などしておりますので、受け容れの効率という意味でもかなり余計に手間暇と時間がかかってしまいます。

毎度毎度抗原検査等を走らせては胸を撫で下ろすというのが非専門系の内科病院の実情と言うべきところでしょうか。

今回のパンデミックの影響ですが、実際、毎月に換算すると平均して2-3人分の受け容れ患者数の削減を行わければ各病棟は安全に回せない状態が続くため、減収としては各病棟毎に100万円ほどとなるのではないでしょうか。それを病院全体の病棟分で掛け算を行うと、毎月最低2000万弱の減収になるんじゃないかなと荒く推測するんですが、この推測が当たっているか否かは経営に関与する側の人間ではないのでわかりません。でも、増収ということは「絶対」にないので打撃は大きいと思います。

病院全体の入院患者数を示すボードを毎日眺めていますけど、確かに警戒警報が愛知県全知でビシッと威厳を保って出されていた第一波の後ぐらいには通常の入院患者数マイナス30人くらいにはなっていたので、やはり月換算で1000万台の減収は固いとみています。

首を斬られないように真面目に働かねば!w


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