2020年10月12日月曜日

女性の敵は女性

病院というところは女性が圧倒的に多い職場です。

勿論、診療科によっては男性を多く採るような部署(男性患者の多い精神科病棟など)もありますが、多くの内科系やクラインの科目は女性が圧倒的です。そこのでは私達男性の目からは見えない、女性だけの多くの静かな戦いがあるようです。

ずーっと後になって別の女性から、ふとしたことで「先生、あそこの病棟でXさんとYさんとでグループが分けられてて反目しとったの気付いとった?」というようなことを言われて、正直「?」という反応を返すのが精一杯。鈍感です。

そういう話を聞いたあとで、こっそりと~それとなく~その手の話に関係無さそうな人にそういう事はあるのかと事実関係を尋ねると「え、前からですよ。w」というような反応が返ってきたあと、結構細かくナカの人間模様に関する詳細な証言が得られたりするもので、そのドロドロとした内実に腰を抜かす事があったりします。

無論、得られた話は話し半分以下で受け止めるといういつもの「この手の話に対する」私の情報処理のやり方なのですが、それでも何時も働いている病棟の中の人間模様に関してそういう話が出てくる事自体に驚きを隠せません。

という事は、私のような鈍感力の高い人間は「見えない銃弾」が飛び交う中をあるきまわって仕事をしていることになるのでしょうか?私には一見すると普通に仕事が回っているようにしか見えないのですが、もしそうやって数人が話してくれた職場の人間関係の内実に関する情報がある程度正しい話を「含む」ものであるとしたら、看護師さんの職場というのは男の私が想像する以上にドロッとした何か掴みどころのないものが漂っているのかも知れんな~等と思ってしまいました。

私のような医師が彼女達の噂の俎上にあげられて膾切りにされたり良いように調理されて噂をばら撒かれるのは私自身は全く気にもしないし、傷もつかない(気付いてない)のですが、彼女達の内輪の争いで病棟業務に万一の支障が出るのは主治医としては阻止したいところ。

ただ、そういうことを綺麗に捌いてくれる師長さんの存在が比較的多数なので、多くの病棟において私には有り難い事です。勿論、全ての病棟においてそういった手綱捌きを見せてくれる人ばかりではないのも事実で、一部グダグダの人間模様を見せるところも有りはするのですが、そこはやり過ごすしか有りません。残念ですが。

こういったグループは比較的看護師としてのレベル別に別れている事が多い印象で、病棟を良くしたいと思う人と、それを気にもかけない人達との間には深くて広い溝があるような気がします。願わくは改善派が優勢であって欲しいものと心の底では願っているのですが、実際はそうシンプルでもなさそうなところが難しいですね・・・。

女性の間の戦いは男の私には全く読めません。


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