2020年10月21日水曜日

「どぶろく」くらい家で作ったらあかんのか

昨日、アル中の話を書いたばかりなのに矛盾しているように思われるでしょうが、本当にあっても良いのではと思ってます。

アメリカにいた時に生まれて初めて飲んだドイツ系アメリカ人の研究仲間が作ってくれた手作りビールほど旨いビールはこの世にないと断言できるほどの美味さでした。私自身は精々好きなのはアイリッシュビールと、コロナ・ビールの一部の銘柄くらいで、日本に帰ってきても確かに「美味いね~!」というビールは何度か飲んだことはあるものの、彼が作った手作りビールに勝るビールには未だこの世で出会ったことがありません。アメリカだとどこに行こうと手作りビールの制作道具や材料を売っている店がありまして、比較的手軽にビールを作ることが出来ますし、自分なりの味付けができるのです。ただただ大変なのは手間ひまをかけることと、最終製品を手に入れるまでに比較的長い間待たないといけないということ。

しかし「あの味」が手に入るのであればそれくらい待つのはどうってこと無いと思うほど美味しかったのです。

そういう意味で日本だとそれに匹敵するであろうものは「どぶろく」ではないでしょうか。ウィキペディアを調べてみると、どぶろくというのは所謂にごり酒ですね。清酒と比べて「濾す」という工程を経ていない酒ということなのですが、本当によく冷えたドブロクは旨い。

今回、こんな話を昨日に引き続き書いたのはある方から「郡上八幡のドブロクを手に入れたので試飲してみてください」という連絡を受けたためです。よく見てみるとビールのみならずドブロクも特区があるということを学びました。

そもそも、家で造るような酒が禁止になったのは上のウィキペディアにもありますが、明治の酒税法が原因だと言います。そのうえで、今の時代に合わない「手作り酒禁止」の法律が我々の伝統と想像力を奪ってしまっているわけです。私、思うんですけれど、私のベセスダの友人が最高の手作りビールを作り出したように、日本でもこの点を緩めた瞬間に百花繚乱の手作り醸造酒が登場するはず!

そしてその中からは量こそは敵わないものの、カンパニー・レベルでも太刀打ちできなメチャウマの手作り酒が登場するはず。さっさと「悪法」酒税法を改正して旨い酒を我々の手に取り戻させてほしいなと思うのです。


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