2020年10月2日金曜日

トランプ・・・ただの阿呆(・・;)

実質的には現代資本主義国家の頭目を任じているはずのアメリカ合衆国大統領。

この四年間はその大統領の卑俗さと矮小化ばかりが目立ったピリオドでしたが、コロナの対応においても実にみっともないことの繰り返し。とてもとても自由主義国家のビーコンとなるような人物でないことばかりが目立つ、ただの大柄な体格の「小物」です。

我々日本にとっては覇権主義を唱える赤い国家の力を抑えつける人間としての都合良さは唯一の利点として利用価値がありますが、それはどちらかと言うとポンペオ副大統領のもつ面がトランプ経由で滲み出てきたものであって、世界への施政方針という意味ではこのトランプおじさんに確固たる戦術が有るとはとても思えません。その結果が内向きの施策である「アメリカ・ファースト」というモンロー主義の珍妙な焼き直し。これの便利なところは外に対して何も考えず、ひたすら自国の利益を恥も外聞もなく主張するという方法だけで過ごせるからです。哲学や戦術は不要。実にテレビの申し子らしい方法論です。w

さて、遂にこの「マスクしたくないオジサン」とその奥さんも共にコロナに感染したとのこと。上にも書いたようにマスクしないのはいわゆる「コロナなんて大したこと無い」という集中を裏付けるパフォーマンスの為だけのものですから、真に選挙向けの戦略に則ってレッドネック向けに動いているわけで、全く自由主義世界に対する責任なっていうのは感じておりません。

まさにテレビの人気取りの方法と一緒。自分を見てくれる人にのみアピール出来ればそれでよいわけですから、彼の行動にはいささかの迷いも有りませんよね。実にストレート。

ところが今回そのリスクの高い「賭け」に自分で引っかかってしまいました。オッズはともかく、あれだけ人前でマスクをしていなければそりゃあハイ・リスクそのものでしょうよ。驚きというものは全く有りません。彼の選択ですからね。

問題はこれから。世界最高レベルのモニタリングと治療を受けられるのは既に約束されていますが、彼の場合は肥満と高齢、心臓疾患という3つの大きなリスクファクターを抱え込んでいます。初期の段階では問題がないように見えても、急速に悪化する場合があります。それは単純な事実。上記のリスクファクターの事を考慮すると、クリティカル・コンディションに陥らないとは誰も断言できません。

正直大統領としては・・・なのですが、1人の人間としては是非リカバーして欲しいと心から思います。憎まれっ子世に憚るという諺通りのことを実行してもらいたいものです。戻ってくることが出来たらブラジルの阿呆大統領同様に、アメリカ国内のポピュリストたちからはその政策に関係なく激烈な同情票と賛成票が集まるはずです。

何れの方向に動いてもゲンナリする話ではありますが・・・。


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