2020年5月22日金曜日

東京オリンピックの開催はまずムリでしょう

甲子園の夏の大会も、春に続いて開催中止が決定されました。

これに関して考えを巡らすのはやはりこの時に向けて頑張ってきた多くの球児たちの無念。私自身は野球はからっきしダメで、観客としてせいぜいアメリカに居た頃イチローや松井、カル・リプケンなどをボルチモア球場に観に行ったくらい。

それでも、野球である一定レベル以上のスキルを持った人達が運動音痴の私からみると異常なレベルの運動能力の持ち主だとしか考えられないのも個人的には事実。プロどころか、甲子園に来るような球児たちの多くは草野球レベルでは4番でピッチャーみたいなのが中学に来てさらにポジションを固めてそこでもやっぱり4番でピッチャーみたいなのが結構な割合で強豪校と言われるところに行って、大量にいる野球部員の中でレギュラーポジションをとってそこで更に勝ち残った連中や予選でスカウトの目にとまったような連中が大学、社会人、プロで競り合って・・・となってより少数精鋭の一軍選手となるわけですから、テレビで見ているようなプロ野球選手達のプレーなんて言うのは「何気ないプレー」でも、素人達にすればとんでもないハイレベルな訳です。

しかし、そこに至る途上の大切な大切なステップである三年生での甲子園大会に出場できない学生達は本当に可哀想です。10代のスポーツ選手に限らず、精神的な成長においても10代の人間の1年1年の成長と変化というのは物凄いものですから、17歳までのA君と18歳のA君では何らかの競技においてまるで別人のように変わった!なんていうのは普通にあることでしょうから、そこを見せられないのは選手サイドのみならず、球界にとっても大きな損失ですよね。

もしかして、ここに宝物が埋もれていたのかも知れないと思うと?でも、プロのスカウトにしてみればもう既に逸材には県大会までで目をつけていて、その肩を浪費したり怪我をしない分だけそっくりそのままプロに来て欲しいとか言うのが有るのかも知れませんね。

さて、日本ではこうやって沢山の日本の有名無名のスポーツや文化のイベントが中止の憂き目にあっているわけですが、やはり話変わってというかその延長線上に有る「あの」イベント。世界のスポーツの祭典オリンピックはどうかと言うとこれも一年後ではまずムリだと思ってます。

そもそも今回のコロナ禍が世界をぐるりと巡って何回「波」が来るのか予想もつかないのが現状。更には今回の治療薬がどれほどの展開を見せるのかも全く目処がつかない時点で来年の夏には開催できると考えるほうがおかしいと私は思います。

たとえ素晴らしいワクチンが出来たとしても、それが安全に打てるものだと確認できるまでにやはり最短で一年はかかるでしょうから、世界の超一流企業と大学の最高の頭脳と機器が今必死に作ったとしてもチャレンジ的な投与でしかまずは使用できないでしょうし、それを数億本レベルで準備できるかという問題もあります。

また、日本に来る外国人客のそれぞれの国家のウイルスに対する戦略が異なる以上、持ち込まれるリスクも全く異なるはず。先進国で近未来に標準となるであろう戦略が普遍的に世界でも使われていると推認するのは全く愚かな話でしょうから。

事実、ブラジルのような中進国でさえも、大統領がアレで、いま国家レベルで起きていることはこれまたご存知の悲惨な拡散。こんな国もあるわけですから、地球のほうぼうからあらゆる人々がゴッソリやって来る事を考慮しないといけない訳です。

さて、この状況で果たして誰が責任をその口に出して「安心してください」と言い切れるのでしょうか。四年先にまるまる延長してコロナの収束や対策が万全になってからというのなら話は未だわかるのですが、今の段階では何とも・・・。

オリンピックの名の下に拙速な選択が為されて人が大量に死ぬ様なことがないように願いたいものです。無論、それまでに「素晴らしい何らかの対処法」が準備されていれば話は別なのですが、果たして・・・。


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