2020年5月17日日曜日

保健所は医師達には「ほぼ全く」同情されていない様子

医師だけが入れるフォーラムというのがネット上に幾つも有ることは以前チラッと書いたのですが、今回そこである投稿がありました。

最初の投稿は或る開業医の診察室での話。
ある疾患を持った女性がその先生の所にやってきたのですが、この女性、実は保健所に勤めて居られる女性。今回のコロナ禍への対応で電話対応での悪口雑言で心身ともに疲れ果てたという状態での心療内科へのコンサルのようなものでした。

しかし、この投稿に対する反応はというと「ところがところ」がでした。
この女性に対する他の医師達の書き込みの「苛烈」なこと!もう本当に笑ってしまうレベルのキツイ書き込みで、9:1以上の比率で今までに保健所のやってきた愚かな公共政策と行革で数を減らされ仕事もまともにできなくなっている保健所の存在意義自体をボコボコに批判する内容でした。

曰く、女医のシェルター・医学を知らない公衆衛生学教室出身の保健所長・市民には鉄面皮、医師には居丈高・前例踏襲で何も考えない木っ端役人の巣窟・科学的根拠によらず己の権力保持に最大限の力を注ぐパワハラ軍団・Face to Faceの医療を無視してきたツケがいま出ただけ・面倒なことは今まで全部、医師と病院に丸投げしてきて面倒なクレームも全部保健所長に押し付けた結果、医師で保健所長になり手が無くなってしまい、一部の保健所では行政職で試験を通過した人間を保健所長にするしかなくなったり・・・等々。

もう本当に誰も殆ど保健所の肩を持つことがないような書き方で、通常貯めている医師の不満の弾丸が有るとしたら、全弾を使い切り銃身が熱くなるほど撃ち方止めず!と言う感じ。撃ち方止めという人間が誰も居ないフォーラムを久しぶりに見ました。w

結論として「たまには働け!」という感じでこの女性に対する同情論は保健所への常々の恨み辛みの集積で消し飛んでしまっておりました。ほぼルサンチマン。女性は関係なし。保健所への総攻撃。

私の病院は通常お世話になっている保健所とはとりあえず良好な関係を保っていると思っているんですけれどね。この医師内では比較的有名なフォーラムを見た保健所長である医師も間違いなく沢山いたと考えますが、一体どう思われた事でしょう。

IT全盛の時代、保健所も「少しは」変わらないと、昭和のガラクタを売るオンボロ骨董品店になってきているのではないかと私自身もちょっと思ったりしました。


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