2020年5月7日木曜日

消えたタレント・消える病院

テレビを視ることといえば通常たまに点ける当直室の小さなテレビか家のリビングで嫁さんがいつもオンにしているテレビを横で見るだけ。

一人で暮らす生活の中でテレビ番組を視聴するという慣習が全く無いことは、家族がアメリカから帰ってくるまでの数年の間がそれが間違いないことを再確認してくれました。そういった中でもたまたま視ることのある番組はいくつかあって「この人が今よくテレビに出ている芸人」というのは比較的明確だと思うのですが、今度のコロナ騒動で番組の構成自体が人を密集させることで、新規に成立しなくなってしまったものが沢山あることに気が付きました。

いつの間にか画面から居なくなってしまう、というかテレビ芸人として顔を見なくなると言う自体がこうやってやって来ることもあるんだと言うことを示してくれたわけです。よく巷間言われるような、銀行が家のローンとかを貸す時、物凄く稼いでいる芸人でさえもなかなかその貸付認可が下りないというのは、その人気商売故の不安定さだけでなく、こういった突発的な事態にも弱いということなんでしょうね。

今のような時期が続くことで、収入の術が各方面で同時に干上がってしまうなんて言うことが起きている芸人さん達は本当におまんまの食い上げになるんでしょうが、既にとうの昔に行動の場をYoutube等に移している人達もちらほらいるようで、自分で能動的に規定できる何らかの収入源を持っている人とそうでない人の差は緊急時につくのは当然のこと。

そういった意味では、病院の経営も厚生労働省という部署が決める保険料のちょっとした上げ下げのさじ加減で病院が汲々となるわけですから、そもそもお金を儲けるために医師を目指すなんて言う人はスタート地点から間違っているわけです。w
自費診療という方法で金を稼ぐ美容整形など以外では「自分の目論見で収入を規定する方法論」がない多くの病院は、実は厚労省や政府が「病院をこれくらい閉じよう」と考えればいくらでもそうすることが出来ます。

実はそういう事は今でもずんずん進んでいて、昔と比べて遥かに弱い日本医師会の力と相俟って病院の体力は弱まっていることは確実で、生き残るところと消えていくところが結構内部からはよく理解できます。

居なくなっても無くなっても、特に問題ない芸人、病院というのも寂しいもんですが・・・。世の中、そういうものなのだから致し方ありません。「あの人は今」というのはありますが「あの病院は今」というのは無いですしね。地域の患者さんが困ろうが困るまいが、ただひっそりと消え去るのみです。このコロナ禍のあと消える人と病院って目立つんでしょうか?


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