2020年5月8日金曜日

みんな工夫して必死に生き残ろうとしてる

今日は藤が丘で髪を切ってきました。

昨日仕事を終えて5時半過ぎに急いでいってみたところ、なんとなく店の前が薄暗い・・・。嫌な予感を懐きつつ店の前に来るとシャッターが下ろされていて、そのシャッターには張り紙がありました。曰く「コロナ対応のため時短営業としております。11時から5時までの営業となっております」、そして、その隣には「店内の待合では入店を三名様までと制限をしております」と書いてありました。いつもはこぢんまりとした店内に9名ほど座れるようになっているのですが、三密を避けるための基本的な方策としてきちんとしたアクションがとられているようです。

という訳で今日髪を切ったわけですが、いつも私の髪を切ってくださる方に開口一番「ニュースで美容院の女性が髪を切っている時にマスクを付けたままでしたけど、今日はどうしましょう?」と尋ねました。答えはシンプルで「外してください。w」でした。

その後、今まで何も話したことがなかったこの方といろいろな話をして興味深い話を幾つか伺いました。お父さんも理髪店をされている方で、その跡取りとして理容業を自然に職業として選択されたとのことでしたが、その延長線上の話として名古屋の理容業界の歴史や組合の話、スタイリングの流れなどを自然と伺うことが出来ました。

一番おもしろかったのは鋏の話。彼らにとっては鋏というのは料理人にとっての包丁、外科医にとってのメスや鉗子のようなもの。いわゆる飯の種そのものです。その鋏には国内で手に入るものが200社くらいのバリエーションとしてあるらしいんですが、その中で人気があるのは上位の30社くらいでその中の10社くらいは特によく使われる会社のものなんだそうです。

高いものは一本30万くらいのものもあるんだそうですが、平均してみんな一本10万くらいのものを使っているという話。それを研ぐのは2ヶ月に一回くらいで、一回一時間もかからないところもあれば、2日ほど猶予を貰うところもあるんだそうです。

彼らにとっては「理容師あるある」らしいのですが、先輩が持っている30万レベルの鋏を間違って落としたりするとそれこそ殺されそうなくらい激怒されるという様な話があるんだそうです。w鋏というのは落とすと、あのギザギザの部分の刃がかけたりすることがあるそうで、まあ飯の種に傷つけられたらその不注意に怒るのも無理ないですよね。

髪を切り終わって藤が丘の店々を眺めながら家に戻る途中、いろいろな食料品店での必死の生き残り戦略をしっかりと確認することが出来ました。

ほぼ全ての店で、店の軒先にテイクアウトの張り紙を出し、かつ実際にテイクアウトの種々の食べ物を弁当化して店やってます!というのをアピールしていました。やっぱこうしないと飯食えませんもんね。当然だと思いました。その脇の公園でUber Eatsのお兄さんがボックスを脇において一休みしているのを見て、心のなかで「頑張れ兄ちゃん!」と語りかけました。

間抜けな政府の援助なんか当てにせず、強かにみんな生き残って、藤が丘駅周辺の良い雰囲気を保ち続けて欲しいなと思いました。


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