2020年5月31日日曜日

アメリカの底力はやっぱり侮れん

遂に民間の企業が有人の宇宙船で人を宇宙ステーションに運ぶ時代となりました。

1961年のソビエト連邦からの度胸一発レベルのガガーリンの有人飛行も既に半世紀以上経過。途中で人が亡くなる事故等も発生しながらも、周辺技術は淡々と淡々と進歩しながら同じことを遥かに安く、そして更に凄いことをより簡単にできる時代になってきました。
コクピット一つとってみても、以下のように変化。

上からアポロ>スペースシャトル>ドラゴンだと思うんですけど、本当にモジュール化の進歩が凄い。結局の所、イーロン・マスクの思想がそのままロケットになっている感じです。
こうやって見ると安くあげるためには部品を減らして制御技術はソフトウェアで行っていく方向にするのが正解だという誰もが思っていても誰にも出来なかったことを一歩も二歩も先を行く形で勝ち取ったんですね。

一番上のアポロのものは間違いなく特別な訓練を徹底的に受けた人間が乗り込む専用の怪物マシンという感じですけど、一番下のドラゴンなんかは今どきのゲーセンのほうがよっぽど凄いモニタを使ってるんじゃないかというレベルのもの。

しかし、やっていることは段違いに複雑高度で、ロケットブースターの回収まで自動でランディングポイントにピタリと還ってくるんですから本当に10年前でさえSFの世界のものが目の前で起きているわけです。
言うだけでなく、それを形にしていくマスクという男はもう何と言うか何もかもそこら辺の人間とは桁違いに有能で、畏怖さえ覚えてしまいます。ときどき薬でラリって変な発言するし、やってることの多くが結構ギリギリで、破滅寸前の状態一歩前からカムバックして盛り返したことも何度もあったようですが、結局「持っている男」は運もきちんと味方に付ける努力を忘れていないのでしょう。

マスクがいつもギリギリで回避して前に事業を進める力は、結局の所マスクの才能と努力が普通の人間なら簡単に押しつぶされるような不安と迫りくる現実を押しのけている実力。
同じ地球に生まれた同時代の人間として、その実力に尊敬しかありません。

南アフリカ移民のマスクをここまで育んだアメリカという国家の素地は(バカ大統領が居るとは言え)まだまだ未知の栄養を含んだ土壌が眠っているのではないかと思うんです。


2 件のコメント:

Maki さんのコメント...

こんにちは!
日曜日は4時に起きてDemo 2 ローンチをリアルタイムで体験、感動しました!
NASAの宇宙飛行士が初の民間有人ロケットでの飛行もワクワクしましたし、刻々と配信されるクルー・ドラゴン内の様子もうbスクしい映像ですし、ブースターが当たり前のようにランディングポイントに戻るのも全てはまるでSF映画をみているような錯覚に陥るほどでした。我々(あるいは米国のプライベートセクターの)の技術進歩は一般人の想像を追い越していますね。ISSへのドッキングの時は、ついブルー・ダニューヴをBGMにしたくなる映像(2001年宇宙の旅)にうっとり。
イーロン・マスクはいっときはテスラー・モーターズの問題続きでダメかと思ったし、また月旅行だ火星移住だと、ただの誇大妄想な男かとも思っていたkれど、そうではなかったですね。
紙一重のところで今は有能な天才経営者の側にいます。アメリカはやはり素晴らしいです。
11月の再選を夢見ているオレンジ男は問題ですが、それ以外は素晴らしい国です。

small G さんのコメント...

Makiさん

オレンジ男!w

今回のマスクの快挙と記者会見でのビットコイン・ダブルマッチアップを見ていましたが「頭がいい」というのには既存の問題を解決するタイプの頭の良さも有るけれど、何もないところから新しいことを考える能力は更に一段上の頭の良さなんだと強く感じました。

本当に2020年宇宙の旅ですよね~。
マスクが月や火星に行くって言ってもこの男が生きている限りは「時間の問題」というふうにしか思えないですもん。
この男の資金調達を達成可能にする様々の要素こそがアメリカの凄さですよね。

あんなオレンジ頭が間違って選ばれても、未だこんなニュースが残っている国。
結局このおっさんは排除されることでしょうし、歴史の教科書には無能破廉恥の最悪大統領と長く記憶されることと思います。

それにしても次のステップが待ち遠しいですね。