私にはとても出来ませんが、世の中には経営者として成功する一群の人々がいます。
この人達の中には無論親から相続して寝ていても右から左へ蓄財できるような幸せな方々もおられるわけですが、そういう人々は才能の有無とは関係ないわけでして、後は自分が潰すか三代目に潰させるか等というお話も時間が経てば有り得ます・・・。
稀にそのギャップを乗り越えて立派に創業100周年などという企業もあるわけですが、どれくらいの事業というものが上手く継承されるものなのでしょうか。
今回ある飲み会で自分が”この人の理事長としての経営感覚は恐ろしいレベルだ”と思える人と久しぶりに話す機会があったのですが、こういう人は学術の分野で教授になっても上手くラボを運営するだろうな〜って感心しましたね。
結局の所、経営者の才覚というのは商売人としてだけでなく、例えばどこかの教室やラボを運営しても同じような嗅覚と思考回路を持っていないと生きていけないような部分があります。お金と人を回して結果を求める。
学術ラボでは輝く成果を出し続けて政府や団体から予算をもぎりとって来たあと、それを次のリサーチに回して結果を拡大させ、それを特許や研究成果にコンバートする。商売では素晴らしい商品を物やサービスとして提供し代価を掻き集めて次の投資へと回し、より良いものを更に拡大する形で提供し続ける。
結局はその頭脳を使って、人、モノ、金をどれだけ高いレベルでハンドルするかという才覚が共通項。勿論それには運という要素が大きく影響を及ぼす訳ですが。
嗅覚だけが優れていても駄目、人心掌握術だけでも駄目、運だけあってもやがては尽きる。運と知力持っている人がその能力と労力を一つの目標にぶつけた時に素晴らしい結果が出てくるのだというのを今までの人生で数回見せつけられてきましたが、今日の飲み会もそういう意味ではカネを払う意味のあるものだったと思います。
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