2019年8月16日金曜日

Notarize(ノータライズ)を日本で!

今回ちょっと困ったことが起きました。

何が困ったかと言うと、ちょっと前にここに書いた”娘のブルックリン引っ越し”に伴うアメリカの不動産屋からのリクエストで保証人に名を連ねる話がありましたが、そのためには日本における私の所得証明として使える納税証明の書類を三年分送る必要がありました。
後はそれを娘が英訳して提出すれば、一件落着・・・とはいきませんでした。

「それで終り!」と思っていたら、やはりそうは問屋が卸しませんでした。やはり、外国からの書類は一体何がなんだかアメリカの人間にとっては得体の知れないものです。それが法的に問題がないことを公的な機関、もしくはそれを保証する人間によってnotarizeされなければなりません。

アメリカに住んでいると、このnotarizeというシステムよく使うんですね。しかも、大学とかで仕事をしていると本当にあちこちにnotaryとしての資格を持っている人がいるものですから、気軽に立体的な承認スタンプを押してもらうことが多かったのです。

ところが、日本に来てからあちらに提出する書類に同じことをしてもらおうとすると領事館に行ったり、特殊なサービスをしてくれる行政書士に頼んだりしないといけないということが判明。しかも、名古屋のアメリカ領事館は5年ほど前からビザ等の仕事も含めていろいろなことを大阪の領事館に移行してしまっており、わざわざ大阪の領事館に予約をとって、それから大阪に行って目の前でnotarizeをしてもらわないといけないとか・・・。orz

しかもですよ、もし、大阪まで行って書類が足らないとか言われたらそれこそ時間と金と労力が無駄になった挙げ句、フラストレーションが溜まった上に達成すべき目的は得られずという悲惨な事態になりますので、それはちょっと困るで・・・と思っていたら、アメリカの長女からiPhone用のソフトでその名もズバリNotarizeというものがあるとのリンク情報が送られてきました。

「えええ?」スマホでそんな事出来るの?と訝しみつつもそのリンクを見てみると、仕組みは簡単で、以下のようになっていました。

  1. 自分のnotarizeしたい書類をupload出来るように準備しておく。
  2. 自分のidentityを証明できる英語のIDとSSNを準備。(多くの日本人にとって、それはパスポートでしょうが、アメリカの運転免許証なんかも持っていたら使えます。)
  3. その上で、アップした書類にスマホ上でテキストを書き込んでいきます。
  4. それが終わるとIDの顔写真の部分を撮ったり、サインの部分を撮ったりしてアップロード。
  5. そこまで来たらいよいよnotarizeしたい書類にサインですが、ここから少しいくつか本人しか知り得ないような質問がウェブ上で出されます。(SSNと繋がって準備されている質問で、アメリカでは時々個人特定に使われるシステムです。むかし自分が乗っていた車とか、昔のアドレス、自分の娘が今住んでいるアドレスとか・・・。)
  6. そこをパスするといよいよウェブ上に本物のNotaryが出てきます。その人と会話しながら、誰の分のnotaryをしたいのかとか、どこに何を書き込んでくれとか、丁寧に説明をしてくれながら数分でNotary終了。
  7. 最後に出てくる指示に従って、ApplepayもしくはCreditcardを使っての25ドルの支払いを終えれば、きちんと仕上がったPDFがダウンロードできたり、送りたい相手にメールできたりと自由自在です。
本当にスムースに済みます。もちろん英語で話さないといけないのですがその時に私は直前まで上半身裸でしたので(笑)慌てて服を着てのお話となりました。それ以外は特に何の問題もなく終了。

便利な世の中になったものです。本当にLIFE SAVERとはこのことでした。一度困っている方はお試しあれ!簡単な英語さえできれば何も問題ありませんよ〜!


2 件のコメント:

Maki さんのコメント...

オンラインでNotarizeができるとは便利なサービスですね! Face-to-faceが条件な notarizeでも、webで相手を見ながら、且つ、会話しながらだったら同じことという考えなのですね。世界はますますせまくなりました。米国に住んて入れば職場にも大抵何人かNOtary Publicがいるし、いない場合でも近くに5ドル程度でノータライズするところがありましたが、国外在住だと不便だろうなあと思っていたところでした。

small G さんのコメント...

Makiさん、
こういうところは徹底的に合理的なアメリカらしさです。
アノ国はこういうところを徹底的に商業ベースでするからこその強みがありますよね。
カネになることで、手間が省けることに関して需要と供給がマッチするところにはアッと言う間に商売が生まれる国です。
合理的というのはこういう事を言うのでしょう。