結局、決める人は黙って決める。
よく、病院の中で笑い話になっているのですが、「辞める辞める詐欺」というのがあります。看護師さんというのは資格を持っている仕事ですから転職相場でも強い!ですから、比較的容易に次の職場というのが決まる代表的な職業の一つと言ってよいのではないでしょうか。
しかし、周りの人達で職場(この場合は病院やクリニック)を渡り鳥のように一年から数年おきに変わる人達というのが居るのです。この人達の場合、私から見て特徴的なのは”直前になって”「じつは辞めることに・・・」と私に漏らしてくることが多い事。
まあ、私は人事には関係ありませんし、いろいろとその都度そういった人達から聞く度に「えっ、そうなの!?」という反応を見せるしかありません。多くの場合は特に去っても職務の負担度は何も変わらないレベルの人達なのですが、中には「この人頑張れば将来は師長さんか、もしかしたらその上にまで行くだろうな」と思えるような人もいるものです。
しかし、それが続かない。アメリカ的にはRolling stoneは良い方に捉えられますが、日本ではなかなかそういった感触は根付いておりませんし、もう少し我慢して腰を据えて働いていたら・・・と思える事が多いのです。勿体ないなと思うのは、その人が去った後に暫くして明らかにその人よりもいろんな面で劣ると思える人が、結構良い職位に付いたりするのをみるもので。
更に間が悪いのは、そうやって出ていった人がバツが悪そうにまた同じ職場に数年後、出戻りとして舞い戻ってくることが多いのが看護職の特徴。せっかく師長さん直前まで行ってあとちょっとで美味しい話に釣られて出ていって、結局振出しからやり直しとか何とも間が抜けていて、気の毒というか勿体ないというか。
まあ、それでも人の未来はわからないもの。隣の芝生が青く見えたらその芝生の生えている家に行ってみてうまくいく人も、当然一定の割合でいることでしょう。自身の能力や実績に自信があるのであれば、挑戦なおよし!
人生は旅行ですから。自分の思った方法論で、自分の行きたいコースを辿るのが結局は一番。途中で落ちている金塊を拾う人もいれば、ウンチを踏みつけてしまう人も当然いるでしょうし。
どっちでも、後悔がなければそれでヨシだと思います。誰が何と言おうと、少なくとも旅には出られたのですから。その旅程を他人が論じるのはナンセンスというもの。そこにあるのは淡々とした旅の記録のみですよね。
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