残念な事に周期的にこういう連中が出て来ます。通常はこういった事をやらかすと企業全体に巨大なダメージを受けるだけでなく、下手をしなくともその延長線上に破綻と経営者の入れ替わり等という事が起こり得ます。
実際、日本に帰ってきてあった出来事ですが、虐待で有名になったある施設は全国的な展開をしていたにもかかわらず、買い叩かれた挙句、完全に別の企業体となってしまいました。
今回は精神障碍者の訪問看護事業者のファーストナースが運営しているという「あやめステーション」が患者の症状、必要性に関係なく週に3回訪問するようなセッティングを全国に散らばる訪問看護師達に通知していたという話。
結局、過剰請求という奴で厚労省の最も嫌うタイプの不正に挙げても宜しいのでは無いでしょうか?恐らくこの会社にはこれから厳しい監査がガッツリ入って、今までの保険請求の束をガッツリ再精査。まさに脱税した時のマルサのような感じでお役人達が大挙してやってくる事でしょう。
病院にとって厚労省の役人というのはまさに恐怖の大王でして、どこの病院でも監査の時には院長を始めとして、理事長、事務長もピリピリしています。
今回のあやめステーションの件では「合法な範囲でやれるだけやれ!」というコンセプトで指示を出していたのであろうことはその指示の残るLINEなどが詳らかになった時点で更に明白になるのでしょうが、既に個人レベルのLINEに残っている画面画像などで上に書いたような話が漏れちゃってますので、厳しい再審査を受けるのは間違いないでしょうね。
再度の精査を受けた上で金の返済とか業務の一部停止などの命令を受けたらどうなっちゃうんでしょうか?それに、万一そのような厳しい目に遭わなくとも今後は厳しい厚労省の目に晒される訳で、大幅に訪問回数が減る事で利益の大幅な減少を見た時に従業員さんを今の状況で養っていけるのでしょうか?
今回の医療費改定で訪問診療自体にドライな大鉈が振り下ろされているのに、これで他の真っ当な日々を青い息を吐きながら過ごしている医療者側は厚労省に何の文句も言えなくなりましたね。
他の訪問診療を真面目にしている先生方は、ただでさえ辛い筈。間違いなく「よくもやってくれたな」と恨み節でしょうね。
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