病的肥満というのは「BMIが40以上の方,あるいは35以上で,肥満が原因となりうる病気を抱えている方」となっていて、バック・グラウンドに肥満由来の病気を抱えていないBMI35以上の人を普通は高度肥満と呼んでいます。
病的肥満と高度肥満の間には肥満由来の疾病の有無があるという「定義」ですが、実際には表に出てこないレベルでその萌芽は目白押し。まあ、実際には高度肥満になっている時点までに高血圧や心肥大、心不全、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症なんていう役牌のうち数枚を持っている人が多いんですけどね。
例えば新調170センチの人間がBMI35だとすると、その体重は101キロ越え!やはり高度です。これが病的~というカテゴリに入ると170センチで115キロ越え。やはりこうなるとやっぱり見た目的にも「・・・」となります。
基本、肥満の定義開始ラインはBMI25なんですが、実際は面白い事に癌死や全体的に死亡率に関してあるカーブが存在するのです。それは以下のもの。
これを見ると解るように、少なくとも男性においてはその死亡率がボトムになるのはやや肥満程度の所なんですね。女性においてはこれがもう少し下がって肥満のラインから少しばかり痩せたところにそのボトムが来ています。ところが、それ以上に明確に面白いのは肥満の方になればなるほど…というだけでは無く痩せが極端になっていっても、やはり急激に死亡者の率が増えるのです。
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