何枚かの検査結果の用紙を私に写真で送ってきました。それらのどれを見てもほぼ問題ないものばかり。PSAも0.12と劇的に低いですし、細胞診の結果も悪性の細胞は炎症細胞も含めて一切認められず白血球と赤血球が(+)で検出されたのみ。
生化学的検査の結果も送ってきましたが、これもまたいつもの如く慢性腎臓病という以外は数値に問題は無し。しかも、腎機能の数値を示すBUNとCreの数字が前年と全く変化なしという状況でしたので私自身も思わずテキストで「良かったですな」と返答してしまいました。まあ、これからも注意深くフォローは必要ですが。
しかし、今年の誕生日で86歳になろうというのですから何だか立派。w
実際いろいろな爺さん婆さんを診てきましたが、加齢とともに本当に「いろいろな事」が起きてきます。詰まるところ全ての事柄は確率論。遺伝的背景と生活習慣が重なり合って寿命の長短に繋がるような疾病の発生の有無に繋がる訳です。
その上でそれらの治療法がこの世の中に存在するのか否かという次の要素が絡まってくるわけですが、これら三つの中で生活習慣以外の二つは運。(しかし、実際は生活習慣をコントロールする背景も親からの育てられ方や経済的なレベルも大きいので、その部分も実際は運の部分は大きいという事ですよね…という事は結局「運」の要素は小さくないです。w)
碌でも無い生活をしていても長寿を全うする御仁も当然居られる訳ですが、そういう宝くじ的なアタリを期待するのはそもそも間違い。やはり寿命は単なる統計学的確率論の世界です。
親父が完全な爺さんになった今、そのエンディングがどんなものか時間をかけてみることが出来るのなら、息子としては「俺も、もう少しは生きんといかんかな」という気持ちが湧いてくるのでした。
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