今日本に帰国している次女は「いろいろ」やっています。
彼女なりにいろいろ考えてやっているようなので、私は一切口出しをしませんしその成果を聞いたりもしません。彼女なりにアトリエでズンズン絵を描きながらネットに上げていったり、自分の満足のいく絵を自分で見つけてきたコンテストに応募作品として出しているようです。
とは言え、彼女のアートに関連した活動自体はまさに徒手空拳。アメリカのみならず、その他の国のコンテストにも時々出しているようですがそう簡単に引っ掛かるようなものでもない筈ですし、実際に応募作が賞金をゲットしたというような話は今のところ聞いておりません。
本人もそういう事が容易でないことは十分解っていて、そういう事をしながらもいろいろと仕事をしたりしてお金を貯めたり日本の各種施設で経験を積んでいるようです。
一番最初からやっているのはたこ焼き屋でのバイト。最初はバックヤードでの仕事だったのですが、最近はかなり積極的に表に出てきて焼いたり接客しているようです。忙しい日はそれこそ全く休む間もなく6-7人でずーっと作り続けてパッケージングして、お客さん達とお金の遣り取りをしているとのこと。時々、息子と私が手を繋いでそっとその店の前を通りながら中をチラ見するのですが、一度だけ気づかれて肝を抜かれたような顔をされたことがあります。^^
その他にもシェルターに居るペット達の世話を週に一回だけ行ったりしているようですが詳細は全く知りません。嫁さんは知っているようですが。
そして最近ちょっとびっくりしたんですが、家の目の前にある養護老人施設に食事を作るバイトをしに行っている事を知らされました。(゚∀゚) 本人が何をしようと、それが悪いことでない限りは昔から私は全く口を出さないで見守る方針ですが、今回の件はちょっとびっくりさせられました。
というのも、親の私から見て次女というのは好きなことには強い親和性を持っているけれどそうでない事や辛い肉体的行動には余り耐性がないと思っていたからです。ところが、今回の食事の準備では朝の4時には起き出して先ずは朝食作り、そして昼に向けてその後のセットアップをしたりするようなのです。
その準備の為のメモ書きが家のキッチンにおいてあったので見たのですが、基本的に英語でメモ書き。お爺さんお婆さんの名前は日本語で書いてあり、机の配置とともに各人に何を出すべきかも詳細に書いてありました。想像以上にマメでした。w
それよりも驚いたのは、いつの間にかかなり難しい日本語が読み書きできるようになっていたことでした。以前ここで書いたうんこドリルでの娘の漢字の読み書きの練習をしているのは既に知っていた事ですが嫁さんに言わせると相当日本語が使えると思っていた長女の日本語能力を超えたかも知れないとの話。
最初の頃は対外的な用件で日本語のメールを人に送る時に嫁さんに校正の手伝いや助言を求めていたようですが、最近は急激に上達してきて全く助言が不要になったとのことです。実際に文章を見ても「意外な表現」を敬語を使って書くことが出来るとのことで驚いたとのこと。やはり、言葉は使ってなんぼです。
その職場ではやはり若いこともあるのでしょう、孫の年齢に当たる娘をおじさんおばさんが優しくしてくれるだけでなく、作ったものの余りを家に持って帰らせたりすることがあり、結構美味しいのにびっくりです。
最初の頃は作り方を教えてもらって3人前後で作っていた25人分の食事も、このお盆に合わせて人が休みを取ることでワンオペで作ることが続いているそうで、内心「絵を描いたり仕事を掛け持ちしたりペットのシェルター行ったりよくまあ体力が続くな」と、親としては徹底してヘタレと思っていた次女の意外な勁さに子供は放って置いても勝手に育つもんだなと思うとともに己の生物学的生存理由はどんどん縮小している現実を改めて思い知らされるのでした。w