こういうニュース(元ネタはここです)を視ても全く驚かないというか「そうだろうな」としか思えません。
そもそも日本のサイバーセキュリティのレベル等というものは他国の軍事組織などにしてみれば鍵無しの家に侵入して南京錠の付いているだけの緩~いセキュリティとも呼べないような金庫に自由にアクセスして中においてある文書を盗み見するような容易さでしょう。更に質が悪いのはそうやって侵入された事自体に気づいていないというお粗末さでしょう。ですから、このういったインシデントに対して防衛相が「秘密漏洩を確認していない」というコメントにも全く驚きません。w
通常の組織では考えられないことでしょうが、このボンクラ防衛相がこのようなコメントを出したのは「本気で」認識していない可能性が高いというのが我が国にとっては薄ら寒く、恐ろしい話です。2020年にNSAが発見し、元米軍高官をして「衝撃的なほど酷かった/It was bad — shockingly bad」「日本の近代史でも損害の大きいハッキング」等とのコメントを出したとしていますが、それ以降にセキュリティを強化しても国防総省側からは当然の如く安全性が以前十分でないと言われているとのこと。まあ、残念ながら驚きはゼロですが…。
産業、科学、軍事等のあらゆる面で情報を抜かれまくっている日本の情報管理に関するヌルさはまさに特筆すべきレベルで、こんな国が日頃から巨大組織を編成して日本からシステマティックに年がら年中すべての情報を盗み続けている中国と戦争をしたところでどれほど勝機があるというのでしょうか?
緊急時にかけられる秘匿化された通信の暗号のスクランブルシステムや暗証番号そのもの、そして兵器や通信システムの配置や数量、運用人員の住所や年齢を含む全ての経歴などが恐らく筒抜けになっているのであろうことは想像に難くありません。
こんな国と兵器やシステムの共同運用を行う米国側にとっては彼ら自体のシステムを共有することなど恐ろしくて出来る訳もない筈。実際私自身が米国側の軍関係者であれば、日本との軍事情報共有など「絶対に」お断りです。w
恐らく表面的な必要最小限のものだけ共有するでしょうね。
サイバーセキュリティに関するリポートは沢山ありますが、日本に関して言えばこれが秀逸だと思います。このリポートを読むと、日本のありとあらゆる組織に向かって中国から日常の労働者感覚で通常勤務としてハッキングをかけている様子がリアルな感覚として伝わってきます。
日本は今日もそんなヌルい形では決して起きない「甘~い見通しの非常事態」を演習で乗り切って、本日も成功!などと官庁内で雄叫びを上げているんでしょうか…。
今の日本に現代的な戦争の遂行能力は無いと思います。まあ、先の大戦でも情報軽視で激負けしているところは変わりませんけどね。
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