2023年8月10日木曜日

大きな病院も普通に潰れます

先日のニュースで藤井寺市民病院の廃院のニュースが出ていました。

内科医の確保が出来ない上にこの医師不足が負のスパイラルを産んで入院患者のみならず、外来も減り、各科の人員統合もあったのでしょう、結局病院を維持するだけの資産がなければ病院はやっていけません。公的機関だからと言って赤字を垂れ流し続けてもいい時代はとっくに終了しているのです。

実は、4年前に424リストとして出てきた厚労省が「再編を考えなさい」とその病院統廃合を促したものが存在します。

実は東海三県では以下のようなリストが出されています。

【岐阜】岐阜県厚生連岐北厚生、羽鳥市民、岐阜県厚生連西美濃厚生、県北西部地域医療センター国保白鳥、国保坂下、市立恵那、岐阜県厚生連東濃厚生、国保飛騨市民、厚生会多治見市民 

 【愛知】津島市民、あま市民、一宮市立木曽川市民、愛知県心身障害者コロニー中央、みよし市民、碧南市民、中日、国立病院機構東名古屋、ブラザー記念 

 【三重】三重県厚生連三重北医療センター菰野厚生、三重県厚生連大台厚生、済生会明和、町立南伊勢、市立伊勢総合、桑名南医療センター、亀山市立医療センター

このリストを見る限りでは、少なくとも我々愛知県民の中でも医療関係者であれば誰もが殆ど知っているような歴史的にも長い病院がたくさん入っています。

藤井寺の一件に限らず、各病院の近隣の住民にとってはまさに死活問題とも言えるようなインシデントだとは思うのですが、実際のところ設備更新に失敗して老朽化し医師も集まらない病院は、そのサイズに関わらず病院の機能を次第に削ぎ落とされ消えていく運命にあります。そして最後は近隣住民の願いも虚しく近所にある頼もしい病院がある日電気を消すわけです。

結局は病院を動かしていくのは人。医師であったり看護師であったり、看護補助の人達であったり、そのサポートをする事務の人達が足りなければあちこちで歯車が回らなくなり始める訳で、最終的には廃院や統合という事になるしかありません。

自分の病院はサイズが大きいから…と言う考えはビッグモーターが潰れないと考えるのと同じくらい間抜けな考えだと思います。

最近は企業が資本主義の原理に基づいて病院を統括運営する事も多くなっています。改革と変化を受け入れられない病院はこれからも消えていくことでしょう。


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