2023年7月5日水曜日

本格的な新型コロナ感染の再ブーストか

まあ、実際にやってきたら第9波という事になるんでしょうか。

統計的にも下のような感じで「徐々に」戻ってきていますが、素肌感覚としては確実に戻ってきています。それというのも周囲の人々である看護師さん達の家族ではもう本当に頻繁に、そして別の病院の発熱外来ではやはり椅子が並べられた状態の場所に常に誰かが座っている感じになっています。直近のピーク時のような何時でも5-6人は座っていると言う感じにはまだほど遠いのですが、やはり「戻ってるな~」と言う感覚があります。

提携施設から熱発で送られてくる高齢者の皆さんのスクリーニングを依頼されて検査をしても次から次へと新型コロナ陽性となってきており、看護師も含め「戻ってるね」と何の感情も交えず淡々と仕事を続けるのみです。

ただ、幸いなことに初期の頃のような呼吸困難を伴うような重篤な呼吸器感染症状を示すような患者さんが大量に出てきて、次々と亡くなられるというような状況の再来は「不幸中の幸い」と言うべきか戻ってきておりません。

正直、何度も何度も何度も「またか!」と言う感じで新型コロナの波に現れ続けたせいで、生命のリスクに関するセンサーは鈍麻してきてますよね。しかし、新型コロナがある程度の周期性を持って感染を繰り返す疾患になってきてしまっているのは世界的な事実であって、ウイルス学の基本の如く、その感染性が高まるのと病原性が低下するのとがある程度の相関をもって変化しているのを診るのは興味深いです。

しかし、実際のところ実務を請け負う医療者サイドとしては病棟にまた新型コロナが侵入してくるのは「勘弁してください」というのが本音。インフルエンザの侵入でも、呼吸器に重篤な基礎疾患がるような患者さんに対しては襲いかかると言う状況なのが普通で、如何なる形であろうと感染は「絶対に」避けたい状況には変わりありません。

面倒くさい感染症。患者さんに、病棟に、「近づくな!ヽ(`Д´)ノ」という感じです。


0 件のコメント: