今日はマンションの理事会・年次総会が行われました。
私が順番でならされた「持ち回り理事長」として、一年間ああでもないこうでもないと悩みながらマンション全体に次々と湧き上がってくる大小の問題を次々と処理してきた一年でした。幸いにも副理事長としてサポートしてくださった方が、マンション関連のメインテナンスをしてくださる方であった故に私が判らないことに関して「業界人として」の裏から見た種々の情報と物の見方を教えて下さったことが最大の収穫でした。
マンションの管理運営会社の提案してくる種々の見積もりの裏を読み、仕事を分け与えられる可能性のあるこの巨大管理運営会社の下請けいじめの構造などを具体的な数字を提示しながら私に教えてくれました。
管理会社の「裏」にある考え方とか、お金の吸い上げ方、最終的な責任回避の方法論などを微細を穿って教えてくれるのですから、建築関係の門外漢である私にとってこれほど面白い打ち明け話はありません。
そういう業界予備知識を詰め込まれた上で管理会社の女性と相対するのですから、送られてくるメッセージや数字等にはどうしても「疑念」というものを挟まざるを得ない一年となってしまいました。マンションの人達が積み立てていく大きなお金の一部が私の一存で動くというのは大変に大きな責任を伴うわけで、下手なことは出来ません。
結果的にこの管理会社の担当者である女性はかなり辛い目になってしまうような結果となったのです。この方、残念ながら努力している様子と結果がマッチせず、我々の理事会の人間達に怒られてばかりでした。実のところこの方は前の理事会の役員さん達にもずっと怒られてばかりだったのですが、何故怒られるのかがなかなか理解できない事こそが大きな問題でした。
ただ、この女性を今年からサポートし始めた同じ会社の男性が、結構「出来る人」であることが今後は理事会にとって吉と出ることを祈っています。
それにしても、管理会社の対応担当者がこれでは、数年後に迫っている初回の大規模修繕がきちんとなされるか否か大変不安です。それにしても社会人として大変良い経験となったこの一年でした。医者ばかりしていると見ることのない、識ることのない世間の広い広い未知の常識の世界を識るのはエキサイティングなものでした。
次の理事会の皆さんの活動が安定感に満ちたものになるように心の底から祈るものです。
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