2023年7月7日金曜日

アメリカに行く時に日本の銀行は?

本当に日本の銀行というのはオワコンだなと前から思っているのですが、改めてそう思うことがありました。

実は今アメリカに住んでいる知り合いが、もうすぐ仕事を終えて帰国するとのこと。ところが、この人の話を伺った時に銀行に絡んだ話で驚くような話を聞きました。実は数年前に日本からアメリカにやってくる時の事だったらしいのですが、その出国にあたって日本の銀行口座を閉鎖してくださいと頼まれたのだそうです。

その人物は驚いて「では、口座を閉鎖したら日本での色々なお金の取引とかローンの支払はどうするんですか?」という当然の質問をして、銀行の担当者と喧嘩になったそうです。日本に住所を保持しない人には口座を保持させないという四角四面の対応をしたそうなんですが、まさに今の銀行のダメさ具合がこの一件に見事に集約されていると思います。

基本的に仲間で決めた約束事の外には絶対に出ていかない「減点主義」の人達の集合体こそが銀行員。リスクというのは彼らにとってもっとも避けなければならない親の仇以上の存在でしょうから杓子定規が彼らの判断の基準なんでしょう。

残念ながらこういうリスク回避能力(?)っていうのは日本においてはひたすら後ろ向きの選択の連続であって、諸外国の投資家達のようにリスクの海を泳ぎながら次のチャレンジに向かうなんて言うような事はこの国では決して起き得ません。そしてその延長上にあるのは小さな事も決して自分では判断できない人間の集合体が構成する組織が出現するわけです。(=日本の銀行)

アメリカに到着した時に作った25年前の現地の銀行は3回の合併を経て未だに元気に私の必要な業務をこなしてくれます。どこかの国のどこかの銀行とは大分違う使い勝手の良さですね。


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